五話 ページ5
「そんなこと、」
「あのね」
反論しようとする中也君を遮って云う。謙虚でも何でもなくて、これは事実だ。
「小説を書くことは、人間を書くこと」
「この日記の中の“貴方”に、そう教わったの」
今、私の手の中にある、濃い赤色の日記に目を落として云う。
あの時のことを思い出しながら。
「だから私は、その人の書く人間になりたい」
これが私の、新しい夢だった。
「だから私自身をこの日記に書き写してる。何時か彼が、この日記を見て、それを人間だと思えるように」
勝手かもしれないし、要らないと云われるかもしれない。それでもいい。ただ、今を生きる理由が欲しいだけだ。
そんな只の、自己満足で。
「...行きたい場所があるんだけど、」
何も云わない中也君を見て、私はつい彼を誘った。怪我を理由にでもすればいい。どうせ私は一人で出歩いたら紅葉さんに怒られるし。
そうして私達二人は本部ビルを出て、ある場所へ向かった。
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みるくてぃー(プロフ) - りーこさん» 有難うございます！いつもコメントしてくれて嬉しい限りです...！頑張ります！ (2019年10月26日 20時) (
レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - 完結おめでとうございます。新作楽しみにしています。頑張って下さい (2019年10月26日 15時) (レス) id: 84cbb07a27 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - 月瀬＊更新頑張ってる人さん» 有難うございます！後日談、考えたのですがこの形で終わらせたいと前々から決めていたので、すみません...。また新作があれば宜しくお願いします！ (2019年10月24日 10時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
月瀬＊更新頑張ってる人(プロフ) - コメント失礼します！完結 おめでとうございます！(良ければなのですが、後日談とかあったら嬉しいです…) (2019年10月24日 8時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - りーこさん» またまたコメント有難うございます！！これから完結に向かっていくので、最後までどうか見届けてやって下さい！ (2019年10月22日 17時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー | 作成日時：2019年10月21日 21時
