四十三話 ページ43
※アニメと小説が混ざって捏造された部分があります。
ひとまずは子供達が撃たれる心配はなくなった。だが、それで安心出来る程彼奴らは善人じゃない。
子供達の抵抗する声が二階から降りてくる。そのまま事務所を出ようとした男を慌てて追いかける。まるで焦燥感に追われ、逃げているような感覚だった。
「待って!!」
自分の声は掠れていて、とても相手に届くような声ではなかった。
否、相手に向けたものではなく、若しかしたらそれは私自身への追い込みだったのかもしれない。
バスに詰め込まれる子供達を見て、更に焦燥が増す。後部座席が開かないと判った私は、気付けば、私はバスの助手席に乗り込んで運転席の奴に銃を向けていた。
今思えば、飛び掛りでもして爆発の釦を奪いでもすれば良かったのだ。
熟、自分の判断力の欠乏に呆れる。
釦が押されると同時に、体が吹き飛んだ。ぐるりと勢い良く回った世界と、肺まで焼き尽くすような熱気。
打ち付けられた腕や背中が悲鳴を上げていた。
近くで誰かの叫び声が聞こえた。視界は奪われているから、微かに残る聴覚を頼りにすると、それは聞いた事のある声だった。
叫んでいるのは織田作だった。
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みるくてぃー(プロフ) - りーこさん» コメント有難うございます!面白いと言って頂けて光栄です...頑張ります! (2019年10月8日 22時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
りーこ(プロフ) - コメント失礼します。織田作が出てくる小説を初めて読みましたが面白かったのでこれからも更新頑張ってください。お気に入り登録しておきます。 (2019年10月8日 20時) (レス) id: 84cbb07a27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2019年10月3日 0時