補習二日目。二十三話 ページ23
先に補習の教室に向かったのだろう。
ほっと息をつく。
「行ったみたいです…御免なさい、いきなり」
「いや、大丈夫だよ。…この侭補習サボっちゃう?」
にやっと笑って巫山戯る太宰先輩にダメです、と云い放った。
でもそんな普段の太宰先輩に何処か安心したと同時に汗が吹き出る。髪の毛が首に張り付いて気持ち悪い。
手首についていた髪ゴムでさっと一つに結び、太宰先輩の方を向く。
「じゃあ補習に__」
扉を開けようと扉に手をかける。と同時にその手が掴まれた。
あれ、なんかこの感覚デジャヴ…
「Aちゃんは油断し過ぎ」
「_え?」
そこには、私の知っている余裕顔の彼ではなくて、少し顔が赤い彼がいた。
「太宰せんぱ、」
最後まで云うことは叶わず、掴まれた手は其の侭ぐい、と彼の方に引っ張られた。
「っわ、だ、太宰先輩…?」
少し怖くなって彼の顔を見上げるが、見るより先に奥にあった机に体を押し倒される。
もう片方の手も取られて、その両手は纏めて頭の上で押さえられてしまった。
「痛っ、太宰先輩、いきなりどうしたんですか…!?」
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みるくてぃー(プロフ) - レインさん» 何時も来て頂いて有難うございます!いい話だなんて...嬉しいです。(笑)また新作作ってるので、作ったらまた宜しくお願いしますね! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - 雪菟さん» か、感動して貰えて光栄です!!こちらこそ読んで頂いて有難うございました! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 完結おめでとうございまずぅぅぅぅ!!!(号泣)めっちゃいい話でした!!!めっちゃ好きになりました!!!!もう、これ、あの、広まれぇぇぇ!!!(うるせぇ) (2019年8月5日 18時) (レス) id: f0b4214c85 (このIDを非表示/違反報告)
雪菟(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても感動するお話をどうもありがとうございます! (2019年8月5日 17時) (レス) id: 93dfc2fd05 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - レインさん» 新作にも来て頂いて、有難うございます!ストーリーを褒めて頂けるとめっちゃ嬉しいです、、!頑張ります! (2019年7月26日 19時) (レス) id: 7b7340be6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃー | 作成日時:2019年7月26日 8時