Christmas at the sanctuary!

はちにんをやったたんてい ページ20

「そのあと、銃で殺したということが分からないように遺体をバラバラにせつだんし、ドアにはげんじゅうにカギをかけて、窓から外へぬけだしました」


マジか……


「そうやって七にんをしまつしたあと、さいごのひとり……いちばん女のひとをひどい目にあわせたしゅぼうしゃのおとこに、さつじんのようぎをかぶせて、ケロッグ警部たちをあおり……けっきょく、おとこを法的にまっさつしたのです。

すべてはうまくいきました」


やば……


「とくに、さいごのおとこをスムーズに法的にまっさつできたのは、神さまが「ぜんりょうなひとたちのため、あくをすこしでもはいじょする」ということをクリスマスのプレゼントがわりに行ってくださったからでしょう。

「ほんとうにあのおとこが犯にんだったのだろうか……」と、うたがわれることは、まずありえないとたんていは思いました。

たんていはすっかりまんぞくしてげんばにせをむけました。
これから、あの女のひとのかぞくとそのこいびとに、「うまく解決した」と伝えにいかなければなりません。

たんていはクリスマスソングをはみんぐしながら、ゆきのふるよみちをあるいていきました」



リーオックさんはそれから一際大きな声で「おわり！！！」と叫んだ。


「リーオックすごい！ぼく、紙のうらにとりあえずぶんしょうだけかいたよ」

コノハヅキさんは興奮した声で言った。

「よおし、これから絵をかくね！」
「たのんだぞ！」
「めいさくのよかんがするよね、リーハくん！」
「え？あ、はい……」

急に話を振られて困ったようなリーハ君の声が聞こえて来た。

「ところで、これはリーオックがほんとうにやったことなの？ノンフィクションなの？」
コノハヅキさんが、さっきから私が気になっていた事をズバリと聞いている。

「ちがう。おれは死体をばらばらにするとか、そんなめんどうなことはしない。おれはサイコパスじゃないからな！」

へえ……

「たしかに、ちだらけはいやだよね。」
「ああ。そもそも、死体をはっけんされるなんて二流三流のやることだ。おれはそんな不始末はぜったいにおかさない。やるならかんぜんはんざいだ。だが、えほんでは、やり方がはっきりしている方がいいだろ。子どもにも分かりやすくしないと」
「そうだね！やりかたはハデなほうがこどもウケするね！」

おい待て……

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