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翌朝
Aside
用意されていた制服に身を包み、私は隔離結界から出た。そのままオーターさんの執務室に入ると、既にレイン君が到着していた。
レイン「準備ができたなら行くぞ。」
貴方「りょーかい」
そう言って私達は箒片手に魔法局から出て、イーストン魔法学校に出発した。
*
ヒュオォ
割と早めのスピードで飛んでいるからか、向かい風が少し強い。ただ朝はあまり得意では無いので、ちょうどいい眠気覚ましになった。
レインは箒を跨っているが、私は横向きに座っていた。
レイン「…落ちないようにしろよ。」
貴方「わかってるって…それよりさ、レイン弟いるんでしょ?楽しみだなぁ!どんな子なのか。」
ちら、とレインの方を見ると、こちらを睨んでいた。
レイン「…あまり関わりを持つなよ。」
貴方「え、なんで?」
レイン「……」
、なるほどねぇ。
貴方「安心しな、ちゃんと護るから。」
にしても不器用だねぇ。これじゃ弟くんが可哀想だ。こーんなツンデレ兄に持っちゃって
レイン「着いたぞ。」
レインにそう言われ、前方を見ると城のような建物が姿を現していた。魔力を調節して門の前で着地すると、
レイン「こっちだ」
と言われたので素直について行くことにした。
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作者名:水無月 | 作成日時:2024年2月25日 13時