この歌を貴方へ！【マッシュル】 (ページ11)

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オーター視点

魔力勝負…か。こんなものライオが勝つに決まっているだろうに。

先程張られた奇妙なバリアの外側で、私は眼鏡を触りながらそんな事を思った。
……だが結果は予想だにしないものだった。

先にライオが魔力を放ったかと思えば、次の瞬間バリアの中は外からでも分かる程に魔力の密度が一瞬で高まった。そしてその色は”白銀”だった。

…あれはライオの魔力ではないと大体予想できる。となれば＿

ﾊﾟﾘﾝｯ

そうこうしているうちにバリアが解かれた。勝敗は……

オーター「……は？」

何故こいつがライオを横抱きしているんだ……？

貴方「おー、意外とがっちりしてるな！」

オーター「ライオになにをした。」

貴方「安心しろ、我の魔力にあてられて気絶しているだけだ。すぐに起きるさ。っんしょっと。」

そう言うとA・ミーリロティスはライオをソファに座らせ自分もその隣に座り、此方を向いた。

貴方「魔力勝負は私の勝ちな訳だが…どうする？」

オーター「どうする…とは？」

貴方「続きさ！我のことについての質問の。」

オーター「ああ、そういう事ですか。」

それから質問をいくつかした後にそれぞれライオが起きるまで私は書類整理を、A・ミーリロティスは読書を始めた。

オーター「(そういえばさっきこいつ…一人称が”私”になっていたな……)」