2.暴走の罪と騎士 ページ3
ホ「この子が七つの大罪…？女の子だぜ…？」
ホークと団長は倒れた少女を見て言う。
メ「んーや」
ホ「は？」
メ「この寝顔…この体…この弾力…」
ホ「？」
メ「間違いなく女の子だなっ(*･ω･)ﾉ」
ホ「確かめなくてもわかるだろ！」
《団長……(￣ー￣)》
私は呆れて物も言えない。
？「…ん…ん？」
メ「……体にも異常なしっ！」
？「あ、ありがとうございます…？」
ホ「いいのかよ！！」
《お礼なんていいんだよ。特にコイツには》
と団長を指差して言う。
？「え……」
メ「その前に！お前、腹減ってるだろ」
？「え？」グー
何かお料理作ってあげなきゃね。
カウンターなう
私は彼女に料理を振る舞った。正直言うと、団長の作った料理を可愛いこの子に食べさせたくはないな。結論からして。
かく言う私も、実は料理は苦手だが。
？「…介抱していただいた上に食事まで…私…なんてお礼を言えばいいか…」
メ「いーから食えって！」
《コイツに礼なんていらないからさ》
失礼だぞ！と、私を見る団長。いや。本当のことだし。
？「はい…いただきます」
はむっと料理を口にした。
メ「どうだ。まずいだろ？」
？「……はい」
「「やっぱり！」」
《あはは……》
どっかで調合を間違えたかな。
すると、彼女はポロポロと涙を流した。
エ「でも、すごく美味しい……」
１つ１つの仕草が、エリーにそっくりで、私は居ても立っても居られなくなり、彼女にそっとハンカチを渡した。
「むー……」《これ……使って……？》
エ「！……ありがとうございます……」
そう言って彼女はハンカチを受け取り、涙を拭った。
メ「なぁ…お前あんな鎧姿で何してたんだ？」
？「…探してるんです。『七つの大罪』を」
彼女は決意のこもった瞳で話した。その時だ。
騎士「開けろ！村人からの報告があった‼我々はふもとに駐留する聖騎士様配下の騎士団！『七つの大罪』とおぼしき錆の騎士を捕らえに来た‼」
面倒な客人が来たもんだね。
彼女は体を強張らせた。この子…コイツらに狙われてるんだ。
瞬時に察した私は、彼女を庇うように前に出る。
彼女は驚いたように私を見た。
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作者名：サウザントリーフ☆梅雨☆ x他1人 | 作成日時：2021年3月5日 20時
