もう、大丈夫【キルア】 (ページ10)

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大丈夫8 ページ10

Aside
着替え終わって、私はキルアの元に急いで行った。

「ごめん。キルア、遅くなっちゃった」

「大丈夫、そんな気にすんなって」

キルアはソファでゆったりとしていた。

「てか、お前怪我はどうしたんだよ！」

「ん？手当てしてないけど」

すると、呆れたため息をついた。

「A。バカか！普通は手当てするだろ！」

そう言って、キルアはどこからか救急箱を取り出した。

「そこ、座れ！」

「は…はい…」

「とりあえず目に入るところだけ！やるからな！」

染みるけど、我慢しろよ！とキルアは言った。

キルアは慣れたような手つきで怪我を手当てしていく。

「ねぇ、キルアはさ……ッどこから来たの？」

「知らね」

即答ですか⁉

「俺はいつのまにか木の上で寝ていたんだ」

「んーじゃぁ、キルアは逆トリップしてきたんだ」

「逆トリップ？」

キルアは私の包帯を巻きながら首を傾げた。その姿がなんとも可愛くて。

「……ッ//////うん。次元を超えてくるってこと。キルアは元々この次元ではアニメの世界の人ってことになってるから逆トリップしたってなるかな」

「ふーん」

反応が薄いんだよね。

「理解してくれた？」

「うーん、あんま頭が追いつかないけど」

キルアはふにゃりと笑った。

だから、それがカッコいいんだって//////

「なんか、顔赤いけど」

そう言って、キルアは私の額に自分の額を当てた。

「ちょっ///キルア⁉///」

「うーん。無いっぽいけどな」

鈍感！天然！