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大丈夫30 ページ34
『A』side
「『A』」
『ん？なに？』
Aはポケットに入れていた薄い緑色の封筒を私に渡した。
「最後は笑顔で別れたくて、渡せなかったから、渡してほしいの」
これで、最後だから。と添えて。
あぁ、やっぱり『私』だ。最後の最後までキルアの事を考えるのは。
『ん。分かったよ』
私は彼女から封筒を受けとった。
『じゃあね。頑張って』
「うん」
私はシュンッと消えた。
これで彼女からキルアの存在が消えてしまう。
『本当にこれで良かったのかしら』
今更謎の後悔が私を取り巻く。
彼女もあっちの世界に連れて行くこともできた。
『なんだ。あったじゃん。2人が離れ離れにならないようになる方法』
でも、キルアはきっと反対するな。
ほら、好きな人には幸せになってほしいし、ね。
私もそう思うし。
『ゴンは元気かなぁ』
生前好きだった人。多分アイツは純粋で天然だから私の気持ちは伝わらなかっただろう。
仕方ない。ゴンだから。
さて。キルアに渡してあげるか。
彼女の最初で最後の贈り物。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーキルア
猫のキルア
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作者名：水無月梅雨 | 作成日時：2020年10月14日 6時
