柘榴と紫水晶の詰め合わせと (ページ6)

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置いていく方も置いていかれる方も辛いならばページ6

「ふざけんなよ！！！」

仗助の怒声が屋敷に響きわたる

「ホントに…ふざけんなよ…ｯ」

仗助が握り締めた拳から血がぽたり、ぽたりと流れ落ちる

「……ごめん仗助…もう、こうするしか…」

うつ向きそう呟く壱后は罪悪感からか仗助に視線を合わせることもできずに後ろを向く

「っクッソ…体が…動かねぇ！！」

「俺が動きを止めてるから無駄だ…パイセン、行きましょう…」

「…そうだね」

「ｯ！？行くな！！」

「ごめんねじょーたろ。きっと、こうなったのは必然なんだよ…」

承太郎と仗助は自身のスタンドを出し自分たちが動けるようになる方法を見付けるのに躍起になるが見付からない。悲愴な決意を固めた四つ目が名残惜しげに二人を見る

「ありがとう……仗助…お前がいてくれたから俺は…………俺は…お前を…好きでいてよかった…ホントに……心から…思ってる……」

「じょーたろ今までありがとう。こんな私にいっぱい愛をくれて本当に嬉しかった。…全然じょーたろに返せてないけど…これだけは言わせて…ずっと………ずっとずっと愛してます…！」

儚く美しい笑顔を見せた彼女らは彼らを置いて奴等の元へと向かう。全ての終止符を打つために。残された彼らには何が残るというのだろう？

「美梦！美梦ｯ！！行くな！」

「壱后！なんで…ｯオレを……オレを置いていくんだよｯｯ…！！！」

悲痛な声が木霊するなか重い扉の一枚奥から激しく弾けたり砕ける音が漏れていた