宿り木の下で ページ2
「いきなり呼び出されたけど…なんでここなんだ?」
仗助は壱后に呼び出され一人クリスマスツリーの下で待っていた。しばらく待っていると誰かに控え目に袖を引かれた。振り返ると少しもじもじしている壱后がいた
「ん?」
「仗助、ま、待たせてすまん…」
「あぁ大丈夫っスよ!どうしたんスか?」
「あ、あのな…」
そういって壱后は後ろ手に隠していたものを渡す
「め、メリークリスマス…」
「えっ!?いいんスか貰っても!?」
「お前以外誰が貰うんだよ!!」
「あ、開けても?」
「…好きにしろ!」
若干拗ねた声になっている壱后から許可をもらい。いそいそと封を開く。中には赤い手編みのマフラーが入っていた。
「…!!」
「き、気に入らなかったらそこらへんに捨てとけ…」
「いやいやいやいやいや!?!?捨てねーって!大事に使うっス!」
嬉しそうマフラーを見ている仗助に何かを心に決めた壱后は仗助の袖をまた引く
「なんスっ……!?!?」
「んっ…/////」
「え、ちょ、い、いま…」
「や、宿り木の下はやったって構わねーんだよばーか!!///」
「あ、ちょっ待って!!」
仗助が振り返った瞬間に口と口を合わせ、捨てセリフのようなことを言った瞬間壱后は逃走する。そしてそれに引っ張られるようにして仗助も追う。逃げる壱后と追う仗助、どちらの顔も誤魔化しが効かないほどに赤く染まっていた
イルミネーションと燦然と輝くアメジスト→←質問に答えないと出れない部屋
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作者名:瑠璃眼空狐 | 作成日時:2018年1月14日 17時