このまま無くなって ページ11
『いやあぁぁぁあぁあぁああぁあ！！！』
私はその場で泣き叫んで、何も聞こえないように
そして何も見えないようにしゃがみこんで耳を塞いだ
そしてどれぐらい経ったか、それも分からない程に泣き叫び続けて、もう声も枯れてきた
全部どうでも良くなっていて、もうこのまま死んでしまいたい、そんなことが頭に過ぎっていた
『…………ごめ、んなさい』
すると小さく見えた光
その光に向かって手を伸ばした
それはものすごく冷たくて、光は大きくなっていき飲み込むように広がっていく
何となくわかってしまった
これに身を任せたら私は消えてしまうんだろうなって
『私…なんて、消えた方、が皆の為……』
それに
『もう、楽になりたい』
死にたくないなんて、まだ生きたいなんて思ってしまってごめんなさい
ごめんなさい
────A
また誰かが私の名前を呼ぶ
もう暴言なんて聞きたくない
最後くらい私の記憶で終わらせてよ
──Aっ！いっちゃだめ……！！
その声とともに腕を引かれて暗い方へと戻っていく
ものすごく怖かった
あのまま身を任せてしまいたかった
だがその手が離さないというように、暖かい手が私の事を守るように手を握られた
──お願いだから戻ってきて……
──神様……どうか助けてください
──まだ死んじゃダメだぞ！恩返しできてないんだよ！
暖かい手が増えて体が沈んでいく感覚がする
だれなの？
……思い出せない
＿＿みんな待ってる！Aの事待ってるから
＿＿＿逃げてないでこっちに来いよっ……！
誰かが待ってる
"私の"ことを待ってる。
『…っ馬鹿だなぁ、もう逃げないって決めたの……！』
私はその手を強く掴んで暗闇に飛び込んだ
その瞬間お日様の光に包まれたようにあたたかい感覚が広がった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みなもち(プロフ) - ねこまくん(ΦωΦ)さん» ありがとうございます！これからも頑張ります！！ (11月10日 19時) (
レス) id: 422edee945 (このIDを非表示/違反報告)
ねこまくん(ΦωΦ) - "本編"終わりましたね！お疲れ様です！番外編楽しみにしています！ (11月9日 20時) (レス) @page19 id: 18b89fe2f6 (このIDを非表示/違反報告)
みなもち(プロフ) - ねこまくん(ΦωΦ)さん» 何とか耐えました……！！！！設定は主も何度も見返しながら書いてますw!!応援ありがとうございます！！ (11月1日 23時) (レス) id: 422edee945 (このIDを非表示/違反報告)
ねこまくん(ΦωΦ) - うわああああああああああ！！！主ちゃん逝かないでええええ！この小説面白いです！設定とか色々あるのにちゃんと全部つながるところとか大好きです！がんばってください！ 長文失礼しました。 (10月31日 17時) (レス) @page8 id: 18b89fe2f6 (このIDを非表示/違反報告)
みなもち(プロフ) - アスルルさん» ありがとうございます！楽しんで貰えるように頑張ります！ (10月20日 8時) (レス) id: 422edee945 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
