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「Aちゃん今日一緒に帰らない？」
「Aちゃんお昼一緒に食べよう！」
「Aちゃんバイオリン弾いてみてほしいな。」
『はぁ』
「なんや自分、ため息なんかついたら幸せ逃げるで。はよ吸わな。」
ジトっとした目で隣の席の彼を見る
「あの先輩のことやろ？最近Aさん大変そうやもんなぁ。」
うーん
『悪い人ではないっていうか、でも笑顔に裏がありそうというか、うーんって感じなの。』
語彙力がなくなった私の言葉を聞いてくすくす笑う関西弁男児
『なんて表現していいか分からないのだからしょうがないでしょう！』
先輩と話すようになってから早1週間
少し負担に感じるようになってきたが、先輩なので距離感がよくわからない
『どーしたらいいのかしら。』
少し考えるそぶりを見せた後
「きっぱりいうのがええんちゃうかな。」
普通の回答をしてきた忍足くん
『もっとぶっ飛んだこと言われるのかと思ったわ。』
「俺のことなんやと思っとるん嬢ちゃん。」
「Aちゃん！」
噂をすれば先輩のご登場だ
『ちょっと行ってくるね。』
「なんかあったらすぐ連絡しいや。」
『うん、ありがとう。』
先輩は花壇の花が綺麗に咲いているのを見つけたらしく、それをすぐにでも私に見せたかったらしい
12月の頭に咲く花なんてどんな花なのだろう
行くと紫のヒヤシンスがたくさん咲いていた
『わぁ、とっても綺麗！』
「ね、これを早く君に見せたかったんだ。」
「紫のヒヤシンスの花言葉って知ってる？」
静かに首を振る
「そっかぁ」
「花言葉はね、悲しみ。」
「君の気持ち、紫のヒヤシンスみたいにしてあげる」
怖い
危険だ
頭で警報が鳴る
優しい先輩の笑顔が暗く怖いものに見える
足が動かなくて
首元にあるネックレスをぎゅっと握る
跡部くん...
跡部くん
助けて
「怖がらないで。」
「ちょっと一緒にきてくれるだけでいいんだ。」
「大丈夫、僕にとっては君とゲームをして遊ぶ感覚なんだ。」
「だから黙っておいで、手荒な真似はしたくないんだ。」
動けない
蛇に睨まれた蛙になった気分
涙が滲み出てくる
『いや...』
「うっわあ、その表情かわいいね。」
「でもちょっと時間押してるんだ、ごめんね。大人しくしてね。」
突然後ろから口と鼻に布を当てられた
最後に見たのは織塚先輩の黒い笑顔だった
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ぱぴこ - たりうしかっこえぇ、、 (1月15日 22時) (
レス) @page3 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
うさみ(プロフ) - ありがとうございます。 (8月4日 21時) (レス) id: 79e9f9b92d (このIDを非表示/違反報告)
カヲリ - やばい面白い(;´^ω^`).｡oO（ﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾔﾊﾞｲﾏｼﾞﾔﾊﾞｲﾄﾞｳｼﾖｳ…更新頑張ってください！応援してます！ (7月31日 19時) (レス) @page4 id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさみ | 作成日時：2023年6月10日 2時
