346 〜小塚Side〜 ページ35
幸村「ねえ、それってひょっとして……沢野Aって子?」
びっくりした
確かに“Aちゃん”の名前を出したけど、こんなにすぐわかるなんて思わなかったんだ
僕が肯定すると、立海の人達はかなり驚いたみたい
丸井「マジかよぃ!?」
ジャッカル「すげぇ……」
仁王「……柳生、知っとったか?」
柳生「……もしかしたら、今年入ってきたという『英語のクイーン』の事でしょうか」
壇「『英語のクイーン』、ですか?」
小塚「その通りです」
『英語のクイーン』
それが秀明ゼミナール内で付いた、Aちゃんの異名だ
数の上杉、ウェーブの若武、そして僕──シャリの小塚──と並び立つ有名人
……自分で言っといてなんだけど、僕はそこまでじゃないと思う
なんせこの3人は特別なんだもん
上杉と若武はKZで、Aちゃんは青学異例の男子テニス部レギュラーとして
その注目度は計り知れない
特にAちゃんは、元来の性格の良さと全教科三谷Cクラスに君臨する学力の持ち主
容姿の事も相まって、みんなの人気者なんだ
噂では、ファンクラブもあるとかなんとか…
幸村「そんなにすごいなんてね…」
柳生「まさか、彼女がそうだったとは…」
ジャッカル「柳がいたら、怒涛の勢いでデータを取るだろうな」
丸井「違いねぇぜ」
仁王「プリッ」
……鳴いた?←
いや、それは置いといて
小塚「皆さん、知ってるんですね」
幸村「会った事あるからね」
壇「そうなんですか!?」
一体いつ……?と質問しようとした時、少し遠くから走ってくるような音が聞こえた
そちらの方を見ると、10才もいかないであろう4人の子供達が涙をこらえている
子供1「せーいちにーちゃんっ!!」
子供2「お願いっ助けて!!」
幸村「ど、どうしたの?」
幸村さんは最初に声をかけてきた女の子の頭を落ち着かせる様に撫で、目線を合わせながら話しかける
子供1｢あ、あのねっ!ねこさんがっ……｣
小塚「ネコ……?」
子供3「とにかく来てっ!!」
僕や立海の人は子供達に手を引かれ、されるがままについて行った
たどり着いたのは、とても大きな白樫の木だった
子供4「あそこっ!」
子供達はその根元まで行くと、上を指差す
そこには、まだ生後半年にも満たないだろう三毛猫
小塚「降りられなくなったのかな…」
子供2「お願い!ねこさんを助けて!!」
丸井「たっけえ…」
柳生「私達では登って行くのは無理そうですね」
みんなで思案していたその時、
A「どうしたんですか?」
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本眼鏡(プロフ) - あやなんさん» お久しぶりです、そして今気付きました！あちゃ〜……やっちゃったぁ……教えて頂きありがとうございます！ (2019年5月26日 12時) (
レス) id: 2c8ca3d3d6 (このIDを非表示/違反報告)
あやなん(プロフ) - 久しぶりのコメント失礼します！青学の応援なんですが、Eが抜けてる気がします･･･ (2019年5月25日 20時) (レス) id: fc61734a3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本眼鏡 | 作成日時：2019年5月8日 20時
