お隣さんは仔犬のようです２ (ページ1)

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冷たい温度ページ1

You side

''殺してあげる''

温度を感じない冷たい目で私を見下ろす。

チャニョルの大きな左手は私の首にかかり少しずつ絞めてく。

段々ぐ、と力を込めていくから

苦しくて。

怖くて。

「っ、、、ぁ、、、くる、、し、よ」

生ぬるい涙が頬を伝う。

もっと絞まる力が強まって

頸動脈がどくどくして頭がぼーっとしてきた。

「チャ、、、ニョ、、、ゃ、め、、、て」

必死に意識を繋いで紡いだ言葉は

''やめて''

と、自ら死を拒否するものだった。

その瞬間チャニョルは私の首を絞める手をパッと離した。

げほっと咳込む私に

CY「どう、苦しいだろ。死にたくないだろ？死にたいなんて二度と口にするな。」

そう言い放つチャニョルの顔は今まで一度も見たことのないほど怒気に満ちているようだった。

「ごめっ、な、、さ、、、っふ、ぅ、、」

恐怖でも苦しさでもない涙がボロボロと零れた。

「死にたくなるまでひとりで抱えないでくれ。もっと誰かを頼っていいんだよ！誰も迷惑だなんて思ってない！だから！、、、だから、、あんな真似は、、、絶対に、、っ、もう、、しないで、、」

チャニョルの顔は涙でぐちゃぐちゃに塗り替えられてた。

死ぬことへの恐怖を感じた。

命の重さが解った。

迷惑をかけるのと人を頼ることの違いを知った。

「、、わかった、、約束、する」

CY「A、、」

ぎゅっと抱き寄せられ、チャニョルの腕の中にすっぽりとおさまり

人の温かさを感じた。

CY「おれ、、ほんとに、カッター、、握ってるAをみた、、とき、すごく怖かった、、、。」

「ごめっ、、ん」

CY「もしかしたら、、、しん、じゃったんじゃ、ないかって」

「ごめんなさ、、い」

自分の大きな過ちを悔いてただひたすらごめんの言葉しか見つからない。

CY「Aが生きてて、、よかった、、」

うん、

死ななくて

よかった。

ぎゅ、と強く私を抱きしめているチャニョルの手は震えていた。