29【オーガの。7】 ページ30
先に口を開いたのは、白髪のおじいさんオーガさんだった。
いつでも抜刀出来るように、だろうか。
脇に直刀を抱えている。
「ほっほっほ。バレておるとは思わなんだ。」
朗らかに笑うご老人さん。
直刀を見る限り、警戒はしているっぽいけれど、青髪のオーガさんよりかは話が出来そうだ。
助かった。
もしや、里の長老さんだろうか？
そこまで考えている間に、二人は草鞋を脱いで、小屋に上がり、私の机を挟んだ向かい側に座る。
なんだろう。
赤髪の男のオーガさんは、随分と私を警戒しているようだ。表情に出ている。
もっとこう…思ってることを顔に出さない術を覚えた方が良いよ、赤髪のオーガさん。
《
あらら…。スキルさんにまで賛同されちゃいましたよ、赤髪のオーガさん。お疲れ様です。
頭の中で、いつもと変わらず会議をしていると、コホン、とご老人さんが咳をした。
「…そやつに大人しくついてきたことといい、逃げ出さなかったことといい、お主は我らと敵対する気はないようじゃが…間違っておるかのう？」
ご老人さんはちらりと青髪のオーガさんを見やる。
私も、右隣に座るオーガさんを見上げると、バチりと目が合った。
もう側に座る理由ないでしょ。さっさと退いてくれないかなこの人。子供扱いしたの忘れてないからね、私。
子供じゃないからね、私！！
ま、それはともかく。
話がわかる方だね、ご老人さん！
めちゃくちゃ助かる！話が進みます！！
出てきてもらって正解だったみたいで、良かった。
『いいえ、その通り、敵対心はありません。』
もちろん。私は青髪のオーガさんが帰ってくるまでの間、いつでも逃げ出すことが出来た。
それをしなかったのは、今後また出会ってしまった時、敵対心があると思われるのが嫌だったから。
多分、話の流れとかはご老人さんが作ってくれるだろうと、私は質問にだけ答えることにしようかな。
私が答えると、赤髪のオーガさんはちらりとご老人さんを見て、先程より表情を和らげた。
だから顔に出てるって、赤髪のオーガさん。
私がじっと赤髪のオーガさんを見ていたからだろう。
ご老人さんがまた咳払いをした。私はすぐご老人さんに視線を戻す。
左隣のピィが、モゾモゾと動いた感触がした。
「先に自己紹介でもするかのう。と言っても、ワシらに
そこで、ご老人さんがちらりと赤髪のオーガさんを見やった。
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ミナ(プロフ) - 夢見る雀さん» ありがとうございます(´；ω；｀)そう言っていただけるなんて感激です！頑張ります！！(´TωT｀) (2019年10月14日 21時) (
レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る雀(プロフ) - この小説めちゃくちゃ好きです！更新頑張ってください！ (2019年9月27日 5時) (レス) id: fa272da316 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 3626 5503 63さん» ありがとうございます！(´；ω；｀)ゆったり更新ですが、がんばります！ (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - かぐやさん» そうですよね！アニメ2期も楽しみです(*^^*) (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
3626 5503 63 - 更新大変かもしれないけど 頑張って下さい！ (2019年8月13日 10時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ | 作成日時：2019年6月29日 0時
