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24【オーガの。2】 ページ25

ザク、ザク。

前を歩く青髪のオーガさんに、大人しくついて行く。


あの人は、多分、だけれど、オーガの里には向かっていない。

何故なら。あのまま真っ直ぐ進んでいけば、オーガの里にはあと少し、というところだったはずなのだ。
それなのに、ついさっきの。出会ってすぐのあの道を、あの人は逸れて行った。


まさかとは思うけれど…


《はい。あのオーガは、間違いなく(マスター)をオーガの里から遠ざけています。》


…なるほど。
じゃあ追い返されるのかな?それにしては、目的の場所があるように思えるのだけれど。
…まさか、目的の(その)場所こそが、罠を仕掛けてある場所だとか?


《はい。可能性はあります。ちなみに、目的地と思われる場所には、小さな小屋があります。》


…小屋?そこで茶を一服…とか?
いやいやいや。ないない。
あと他に考えられるのは…小屋に閉じ込められるとか?

…自分で考えといて鳥肌が立った。本当に閉じ込められたらどうしよう。


(マスター)。もしそのようなことが起これば、ドッペルゲンガー固有スキル『透過』を使えば、小屋から脱出できます。》


…おお!さすがスキルさん!頭良い!!
あ、でもピィはどうするの?


《はい。この場合、ピィだけ小屋に入らないのは些か不自然なため、一緒に入ることを推奨致します。もし閉じ込められても、ピィは水梟固有スキル『液体化』を使える為、問題ないと思われます。》


…おお!マンネリな驚き方でごめんねスキルさん!でも凄い!!
ピィあなたそんなことが出来るのか!


私が、いまだ頭の上に止まっているピィを見上げると、ピィは「ピィー!」と鳴いた。どこか自慢気である。

これで一安心。とりあえずは閉じ込められるとかそんな自体が起きても大丈夫だろう。
私は無意識にほっと一息ついた。


ガサリ。草木をかき分けるような音にはっとする。

意識を目の前に戻すと、青髪のオーガさんが私を振り返っていた。


「…何をしている。」


…めっちゃ疑うような目で見つめられる。相変わらず表情にはあまり出ていないけれど。


『な、何も?』

わぁ。
我ながら咄嗟に出たとしては、なんとも言えない返答だ。これでは疑われてしまっても仕方がない。本当に何もしていないのに。

…いや、作戦会議ぐらいはさせていただいたけれど。


オーガさんはしばらくじっとこちらを見つめてから、また進み始めた。

ガサリ。


私も大人しく進み始めた。

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ミナ(プロフ) - 夢見る雀さん» ありがとうございます(´;ω;`)そう言っていただけるなんて感激です!頑張ります!!(´TωT`) (2019年10月14日 21時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
夢見る雀(プロフ) - この小説めちゃくちゃ好きです!更新頑張ってください! (2019年9月27日 5時) (レス) id: fa272da316 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 3626 5503 63さん» ありがとうございます!(´;ω;`)ゆったり更新ですが、がんばります! (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - かぐやさん» そうですよね!アニメ2期も楽しみです(*^^*) (2019年8月21日 1時) (レス) id: 13cdda6338 (このIDを非表示/違反報告)
3626 5503 63 - 更新大変かもしれないけど 頑張って下さい! (2019年8月13日 10時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナ | 作成日時:2019年6月29日 0時

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