占ツクに宗教が出来上がったらしい(熄滅)

はなしあい 1 ページ5

−−女子Cちゃん。彼女がてんしさんだったと、言うの？

私と女子Bちゃんは信じきれぬまま、女子Cちゃんによって空き教室へと連れ出された。

「さて……」

女子Cちゃんは踵を返し、私たちの顔を交互に見た。女子Bちゃんは恐る恐る、さっきの言葉の真実をたずねた。

すると女子Cちゃんは少しきょとんとしてから、にこりと微笑んだ。

「本当だよ。紛れもなく私が『てんし』。驚いた？無理もないよね。私だってまさか、あの『作者A』さんがクラスメイトだなんて思いもしなかった」

そう言うと、事の経緯を語り始めた。

「確信したのは、つい昨日ぐらいのこと。あの閲覧者Aさん−−私の可愛い『信者さん』が、何やら作者Aのリアルを知っていると言い出してから。最初は全く信じていなかったけれど、でも彼女の語る"虚言"は、どうにも私に思い当たる節があった」

女子Cちゃんが私を指さす。「どうしても彼女が言う『作者Aのリアル』が、Aちゃんに当てはまって仕方なかったってわけ」と。

それに閲覧者Aさん−−後輩Aちゃんは私と女子Bちゃんの名前だけ晒していた。確かに、女子Cちゃんからしてみれば、これだけの偶然が真実以外にあるわけもなかった。

「それに……2人が交流授業で、後輩の子と言い争っていた内容も聞いていたし」

私は思い返した。確かにあの後、女子Cちゃんから心配されたんだっけ。

「あの後輩ちゃんが私の信者さんなのは一目瞭然だったし、あの子が閲覧者Aだというならまあ辻褄は合う−−

……ていうかそもそも、閲覧者Aさんから私に直接Aちゃん達の情報は流されていたしね！あははっ」

そう言って、女子Cちゃんは笑った。

「どうしても閲覧者Aさんの言い分がAちゃんに当てはまるから、作者Aさんの本名も学校も何もかも直接きいてみたら、ビンゴ！すごい偶然だよね、もうびっくり！」

1人笑う女子Cちゃんに、女子Bちゃんは「待って」と口を挟む。

「……直接聞いた？一体どこで？」

「知りたい？あの子は私に情報を伝えるため、ブログの非公開コメを通じてメアドを教えてきたの。この１件で閲覧者Aさんが後輩Aちゃんだともハッキリしたし、閲覧者Aとこの私てんしは、もう顔見知りも同然」

そう答え、まだ笑い続ける。笑い続けたあと、

「さあ、これだけ言えば私がてんし本人だって分かったでしょ？何ならちゃんとした証拠でも見る？スマホなら持ってるしね。そしてこの話し合いのことだって、後輩Aちゃんには伝えてある」

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どうでもいい裏設定

後輩Aは可愛い。でも性格がきつめ

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