占ツクに宗教が出来上がったらしい(熄滅)

てんしへ　２ ページ21

「てんしさんへ」と名付けられたその作品。
ざっとスクロールをしてみると、評価の欄は閉ざされている。説明欄には「この作品はランキング目当てなどではないので、最初から評価欄を閉じています」との断り書きがされている。

恐る恐る最初のページを開き、私は作者Aさんの言葉を読み進めていった――


『まず初めに。このような作品でまた皆様を騒がせること、そしててんしさんを名指しで上げることになったこと。謝罪させて頂きます』

『単刀直入に言います。私は前からてんしさんのことを嫌っていました。全ての人が同じものを好きになるわけではありません、てんしさんはとても人気者です。人気がある人には、必ずその人をあまり好きじゃないと思う人もいます。私もその一人です』

『――けど、私はてんしさんが今叩かれているのを見ていい気味だとか、そういうことは思っていません。いや、前なら正直そう思っていたかもしれないと断言できます』

『でも、色々あって今はそういう気持ちにはなれません。それよりも、てんしさんに伝えたいことがあります。だからこの作品を作りました』

『批判的な内容ではありません。これまでも何度も、私はてんしさんへ批判的な言葉をホムペやボードで伝えていて、てんしさんから返信をいただいたことはありませんでした。
私がやりたいのは、単なるてんしさんへの批判じゃないんです。綺麗ごとのようになってしまいますが、もしかしたらてんしさんが現状を打破するための手がかりになるかもしれないんです』

『だから、てんしさん。よかったら私の話を、きいてください』


――そのような前置きがなされた後、作者Aさんはたくさんのことを書いていた。

どうしててんしさんのことが嫌いだったのか。これまで起きた騒動についての見解。そして今回、その上で作者Aさんはてんしさんの作品を改めて読み−−てんしさんという作者さんがどうして人気なのか、その魅力について認め。

−−或いは、晒しスレについての、"謝罪"。
なんと晒しスレで最初にてんしさんの名前を挙げたのは、彼女だったというのだ。作者Aさんは、スレの暴言に対し抑止をしなかったことを謝罪。

そして、今後についての助言と……占ツクへの、想い。とにかく様々なことが綴られ、そして締めくくられていた。

そのあまりの情報量にわたしは唖然としながらも、しかし、心身を揺さぶられるような感覚さえ覚えていた。

……女子Cちゃん。

あなたは今、何を考えているのだろう。

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どうでもいい裏設定

後輩Aは可愛い。でも性格がきつめ

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