溺れるくらいに君が好き

33. 純粋すぎる僕らのヌナ ページ33

Kim NamJoon side





先日誘拐されたAヌナを救った俺達。

ヌナに傷跡をつけたという男に嫉妬丸出しのジニヒョンはAヌナを部屋に連れ込んでそのまま朝まで出てこなかった。

なにをしてたかは検討がつく。

そういうのバンバンする時期だろうし、なにより朝風呂に入ったヌナの首にキスマがついていた。

毎回思うがなんでこのヌナは見えていることに気が付かないんだろう。わざと？わざとなの？





「おはようナムジュンくん」

NJ「おはようございますヌナ。ちょっと洗面所に戻りましょうか」

「え？」





訳分からないという顔をしたヌナを洗面所に押し戻した。

ヌナが恥ずかしいってのもあるだろうし、なにより弟テヒョンが関係してる。

長年連れ添ってきた兄弟の好きな人くらい1発でわかった。多分ジニヒョンも気づいてる。

そんな叶わない恋をした弟の前に、好きな人がやった後の姿を見せれるか？見せれるわけないだろ。





「え、ちょナムジュンくんどうしたの？」

NJ「よーく鏡を見てから戻ってきてくださいね。よーーーくですよ」

「え？う、うん。…え？」





未だ混乱中のヌナを置いて廊下に出たらばったりとテヒョンと出くわした。

「あ、ヒョンおはよ！」と笑う姿は相変わらず眩しい。

「おはよう」と俺も笑って2人でリビングに戻った。





TH「ヌナの事件結構ニュースになってるらしいよ〜」

NJ「あー…まあ財閥令嬢が誘拐されてたってなったらな」

TH「あの人たちどうなるんだろうね」

NJ「さあ。父さんたちに社会的に殺されたしいいんじゃない？」

TH「あはは、ヒョン怖」





それでケラケラ笑うテヒョンも十分怖いけどな。





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