溺れるくらいに君が好き

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いつも通り朝起きて、いつも通りご飯を作って、いつも通り仕事をして。結局今日もソクジンさんに会えたのは朝と昼の一回だけ。

5日くらい前からもうずっとこれで、そろそろソクジンさん不足で死ぬんじゃないか私と思い始めてきた、そんな夜8時。

テヒョンくんにお酒を飲もうと誘われた。





「え、でも明日も仕事だよ？」

TH「それなら大丈夫だよ。飲もう？」

「えぇ、でもなぁ…」

TH「おねがーい！」

「…わかった。ちょっとだけだよ」

TH「やった！」





嫌だと渋っていても結局は可愛い弟の頼みには負けちゃうらしい。

手を引かれテヒョンくんの部屋へと入っていく。

冷蔵庫を漁って「これでいい？」と大きな瓶とグラスとおつまみを持ってきた。





「こだわりないからなんでもいいよ」

TH「じゃあおつまみも俺好みで」

「ふふ、うん、好きなのでいいよ」





ガサガサとカルパスを皿にあけてグラスにお酒を注ぐテヒョンくん。

綺麗に4つ置かれたグラスに「…あれ？」と声を漏らすと「今からヒョン達もくるんだよ」と言った。

ヒョン達ってことはつまり…





「え、テヒョンくん、それって…」

JN「Aーっ！」

「わぁっ！？」





勢いよく開いた扉。

同時にソクジンさんが飛び込んできてぎゅーっと私に抱きついた。

「会いたかった」って言いながら少し苦しいくらいに抱きついておでこと唇にキスをする。突然のことに真っ赤になる私を見て「あ、この感じ久しぶり」って笑った。





NJ「ヒョン、Aさん困ってるでしょ」





遅れて入ってきたナムジュンさん。

ソクジンさんを引き剥がして「ヌナ、今日は自分にご褒美、ゆっくり飲みましょう」と私にグラスを持たせる。頷く私を見てにっこり笑った。





TH「そういや4人で飲むのは初めてだね」

NJ「ほんとだね。ていうかAさんはこっちに来てまだお酒飲んでませんでしたっけ？」

「あ、うん、私元からそんなに飲まないし…」

NJ「そうなんだ」





最後に飲んだのいつだっけ。こっちに来る前にジミンと飲んだのが最後だっけ。

そんなことを考えながら差し出されたグラスをカチンと合わせた。






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