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「ど、どういうこと…?」
YG「俺がキスした時お前泣いて嫌がったじゃん。覚えてないの?」
「……お、ぼえてます…」
YG「俺めっちゃ傷付いたんだよね」
「…ごめん」
YG「嘘だよ。それではっきり諦めがついた」
謝る私にデコピンをした。
ユンギってなにかあるとすぐにデコピンする癖がある。
おでこを抑えると「はは、可愛い顔」ってからかわれた。
「…からかわないでよ」
YG「からかってない、本音だよ」
「嘘ばっかり」
YG「嘘じゃねーし。お前は昔から可愛い」
「はいはい、もう分かったよ」
気まずくならなくて良かった。
ユンギ納得してくれて良かった。
ソクジンさんの視線がちょっと痛いけど一件落着だ。
ユンギの両親に挨拶して帰ろうと部屋を出ようとしたらユンギに引き止められた。
「ソクジンさん借りていい?」って言われて私が答える前に彼自身が「いいですよ」と答える。
私は追い出された。
「……、」
……やっぱりあっさり帰してはくれないみたい。
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「あら、Aじゃない」
「おばさん!お久しぶりです」
「久しぶり〜」
ソクジンさんが出てくるのを待ってると、ユンギのお母さんが廊下を通りかかってニコニコと私に話しかけた。
ユンギと違って緩いお母さん。
ちなみにめちゃくちゃ美人。
「急にごめんね、結婚だなんて言い出して」
「いえ、こちらこそ折角の申し出を断ったりしてすみません…」
「ふふ、いいのよ」
おばさんは亡くなったお母さんの代わりのように私とジミンに接してくれていた。だから私もジミンもお父さんも彼女には本当に感謝している。
だからこそ結婚に答えられなくて申し訳ない気持ちもあるんだけど。
暇だから、ということで2人でソファに腰掛けた。
「ソクジンくん見たわ、かっこいいわねぇ」
「…わ、私も思います」
「ふふ。可愛いAにはお似合いの方よ」
「へっ!?や、め、滅相もない…!」
顔の前でぶんぶんと両手を振ると「相変わらずね」と笑われた。
「ジミンは元気?そろそろお見合いを始める頃?」
「はい。姉としては少し寂しいです」
「そうねぇ。私も親としてAがお嫁さんになっちゃうのすごく寂しいわ」
そういったおばさんに、この人は本当に私たちのことを自分の子のように愛してくれてたんだなって思って。
出てきそうになる涙を引っ込めようとする私を、彼女は何も言わず静かに抱きしめた。
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サラン(プロフ) - みんしうさん» じゃあ宣伝させて頂きます!! (2019年2月25日 7時) (レス) id: 0b6d5118e4 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - 名無し54081号さん» 遅くなってすみません!お暇な時にぜひ読んでみてください (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - ハヌルさん» 初めまして!続編作りました〜(*´∀`) ふっふ、激裏ではないですが微裏入れますよ!( 楽しみにしててください!笑 (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - サランさん» 初めまして!せ、宣伝!?ありがとうございます嬉しいです!笑 全然大丈夫ですよ!私が語彙力の神だったらこの世界は神だらけです笑 (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - くーさん» 遅くなってすみません!お暇な時にぜひ読んでみてください (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんしう | 作成日時:2019年2月15日 21時