検索窓
今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:380,452 hit

13. ページ13

Kim SeokJin side





JN「……ん、」

NJ「あ、ヒョンおはよう、もうすぐ着くよ」

TH「今日はいつもより熟睡だったね」

JN「ん……うん、…」





回らない頭で弟達に適当に返事して大きな欠伸をする。

なんかいい香りする…とか思いながら、いつもより寝心地のいい何かにもう一度体重を掛けると「ひっ、」と高い声が降ってきた。


……は?





「ぅ、…あの…お、おはよ、ございます…」

JN「……」

「え、えと……これは…その、」





顔を上げると、タコみたいに真っ赤な顔をしたカチコチに固まっているAがいて。


え、なんでこんなに距離近いの?


そう思ってゆっくりと視線を移すと、あろうことか僕はAに体重をかけて眠ってしまっていた。





JN「っ、!」

「あ…っ」





とっさにAを突き放して顔を隠す。

絶対今顔赤い。こんな情けない姿見せられない。


うるさい心臓を、真っ赤な顔を見られないようにすることに精一杯で「離れろ!あっち行け!」とナムの方へ追い払ってしまった。



…つ、つかなんで僕Aの肩で寝てんの!?

寝る直前まで窓の方見てなかったっけ!?

う、うわ!寝顔見られた!よだれ垂れてなかったよね!?うわ!うわ!まじか!!う、嬉しいのか嬉しくないのか分かんない!





「ほ、ほんとにごめんなさい…!私がソクジンさんの隣に座らなければこんなことには…」

JN「…ちょっとうるさい、こっち向かないで」

「でも…」

JN「こっち向くなっつってんの!」





バレないようにすることに必死で思わず声を上げる。

やってしまったと思った頃にはもう遅く、Aは目に涙を溜めて零さないようにぐっと唇を噛んでいた。

丁度家の前で止まった車。

彼女は「ごめんなさい…」と小さく謝って降りてしまった。





TH「…ヒョンほんっとに学ばないな」

JN「……ごめん、恥ずかしくてつい」

NJ「そろそろそんな理不尽な言い訳効きませんよ」

JN「さっきの顔可愛かった……」

NJ「……」





ナムは「あああ…」と変な声をあげながら落ち込む僕の肩を掴んで、「Aさんの気持ち、そろそろ本気で考えてあげてください」と言い降りていった。





JN「……、」

TH「…いくら親のためでも、ここまで酷いなら婚約取り消ししてもらうかな。俺がAさんなら」

JN「取り消し…!?」





縮こまって泣く小さな背中が僕の脳裏をよぎった。






.

14.→←12.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (397 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1466人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

サラン(プロフ) - みんしうさん» じゃあ宣伝させて頂きます!! (2019年2月25日 7時) (レス) id: 0b6d5118e4 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - 名無し54081号さん» 遅くなってすみません!お暇な時にぜひ読んでみてください (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - ハヌルさん» 初めまして!続編作りました〜(*´∀`) ふっふ、激裏ではないですが微裏入れますよ!( 楽しみにしててください!笑 (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - サランさん» 初めまして!せ、宣伝!?ありがとうございます嬉しいです!笑 全然大丈夫ですよ!私が語彙力の神だったらこの世界は神だらけです笑 (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - くーさん» 遅くなってすみません!お暇な時にぜひ読んでみてください (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みんしう | 作成日時:2019年2月15日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。