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Kim SeokJin side
JN「……ん、」
NJ「あ、ヒョンおはよう、もうすぐ着くよ」
TH「今日はいつもより熟睡だったね」
JN「ん……うん、…」
回らない頭で弟達に適当に返事して大きな欠伸をする。
なんかいい香りする…とか思いながら、いつもより寝心地のいい何かにもう一度体重を掛けると「ひっ、」と高い声が降ってきた。
……は?
「ぅ、…あの…お、おはよ、ございます…」
JN「……」
「え、えと……これは…その、」
顔を上げると、タコみたいに真っ赤な顔をしたカチコチに固まっているAがいて。
え、なんでこんなに距離近いの?
そう思ってゆっくりと視線を移すと、あろうことか僕はAに体重をかけて眠ってしまっていた。
JN「っ、!」
「あ…っ」
とっさにAを突き放して顔を隠す。
絶対今顔赤い。こんな情けない姿見せられない。
うるさい心臓を、真っ赤な顔を見られないようにすることに精一杯で「離れろ!あっち行け!」とナムの方へ追い払ってしまった。
…つ、つかなんで僕Aの肩で寝てんの!?
寝る直前まで窓の方見てなかったっけ!?
う、うわ!寝顔見られた!よだれ垂れてなかったよね!?うわ!うわ!まじか!!う、嬉しいのか嬉しくないのか分かんない!
「ほ、ほんとにごめんなさい…!私がソクジンさんの隣に座らなければこんなことには…」
JN「…ちょっとうるさい、こっち向かないで」
「でも…」
JN「こっち向くなっつってんの!」
バレないようにすることに必死で思わず声を上げる。
やってしまったと思った頃にはもう遅く、Aは目に涙を溜めて零さないようにぐっと唇を噛んでいた。
丁度家の前で止まった車。
彼女は「ごめんなさい…」と小さく謝って降りてしまった。
TH「…ヒョンほんっとに学ばないな」
JN「……ごめん、恥ずかしくてつい」
NJ「そろそろそんな理不尽な言い訳効きませんよ」
JN「さっきの顔可愛かった……」
NJ「……」
ナムは「あああ…」と変な声をあげながら落ち込む僕の肩を掴んで、「Aさんの気持ち、そろそろ本気で考えてあげてください」と言い降りていった。
JN「……、」
TH「…いくら親のためでも、ここまで酷いなら婚約取り消ししてもらうかな。俺がAさんなら」
JN「取り消し…!?」
縮こまって泣く小さな背中が僕の脳裏をよぎった。
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サラン(プロフ) - みんしうさん» じゃあ宣伝させて頂きます!! (2019年2月25日 7時) (レス) id: 0b6d5118e4 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - 名無し54081号さん» 遅くなってすみません!お暇な時にぜひ読んでみてください (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - ハヌルさん» 初めまして!続編作りました〜(*´∀`) ふっふ、激裏ではないですが微裏入れますよ!( 楽しみにしててください!笑 (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - サランさん» 初めまして!せ、宣伝!?ありがとうございます嬉しいです!笑 全然大丈夫ですよ!私が語彙力の神だったらこの世界は神だらけです笑 (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - くーさん» 遅くなってすみません!お暇な時にぜひ読んでみてください (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんしう | 作成日時:2019年2月15日 21時