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ほんの少し、ほんの少しだけど、ソクジンさんに褒められたことが嬉しくてそのあとの秘書の仕事は捗った。
いつもは憂鬱なお茶出しだけど、今日はそんな気分もなく楽しく仕事ができた。
「…仕事してる姿かっこいいなぁ」
思い浮かぶ彼の姿。
私には到底できないこともサクサクこなしてお父さんたちからの信頼も厚い。
普段はソクジンさんをからかっている弟たちもみんな彼の一言で仕事に取り組む。
すごいなぁ…本当に尊敬する。
彼にとっては不本意かもしれないけど、一応婚約者だもの。私も頑張らないと。そう意気込んでパソコンと向かい合った。
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“ 大人になったら絶対結婚しようね! ”
“ もちろんだよ ”
“ んふふ、ユンギ大好き!! ”
あ、この感じ懐かしい。
ユンギ元気かなぁ。あっちでも相変わらず冷めた性格してるのかなぁ。
私のこと、覚えてくれてるかなぁ。
JM「て…きて…、……ヌナ起きて!」
「うわっ!?」
肩を揺すぶられ、ジミンの声で目が覚めた。
顔を上げればあははと笑うテヒョンくんや「寝不足ですか?」と心配してくれるナムジュンさんがいて、居眠りしてしまったんだとサーっと血の気が引く。
「す、すみません!」と謝って急いで帰る準備を始めた。
JN「仕事中に寝るとか論外。あり得ないんだけど」
「ご、ごめんなさい…!」
JN「会議終わる時間に僕んとこ来いって言っただろ。役立たなさすぎ」
「っ、」
せっかくお茶汲みで褒めてもらえたのに。
私調子乗っちゃった。
今は空き時間だから良かったものの、もし大事な用事があってソクジンさんの仕事に支障をきたしちゃってたら、私…
「ごめんなさいっ…」
JN「…いいから早く準備しろよ」
「はい、」
パソコンをシャットダウンしてUSBを外し、スケジュール帳とその他諸々をバックに詰め込んで急いで彼の後を追いかけた。
ジミンとお父さんに挨拶して車に乗り込もうとすれば「Aさん待って!」とテヒョンくんに腕を掴んで止められる。
「テヒョンくん?」
TH「今日は一緒の車に乗ろ?いつも別々じゃ寂しいよ」
「えっ、で、でも私…」
TH「ヒョンのことは気にしなくていいよ。大丈夫だから。ね?」
ダメだというけどテヒョンくんは一歩も引かず、結局私はソクジンさんたちと同じ車に乗ることになった。
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サラン(プロフ) - みんしうさん» じゃあ宣伝させて頂きます!! (2019年2月25日 7時) (レス) id: 0b6d5118e4 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - 名無し54081号さん» 遅くなってすみません!お暇な時にぜひ読んでみてください (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - ハヌルさん» 初めまして!続編作りました〜(*´∀`) ふっふ、激裏ではないですが微裏入れますよ!( 楽しみにしててください!笑 (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - サランさん» 初めまして!せ、宣伝!?ありがとうございます嬉しいです!笑 全然大丈夫ですよ!私が語彙力の神だったらこの世界は神だらけです笑 (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - くーさん» 遅くなってすみません!お暇な時にぜひ読んでみてください (2019年2月23日 19時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんしう | 作成日時:2019年2月15日 21時