9. ページ10
.
…まあ今はナムジュン先輩との時間だ、ありがたく過ごそう。
と思いパネルをしまってきゅんボックスとやらのことは忘れた。
毎月はじめにある生徒会主催の集会について話していただけなのに、いつもの会長と話すより何倍も楽しかった。ごめん、会長。
「じゃあ、また週末の生徒会で最終決定しましょう」
NJ「ああ。ありがとう。助かったよ」
「いえ、私も気になってましたし」
NJ「うん。……あのさ、A」
「? はい?」
可愛いバナナオレのパックを指でパコパコさせながら、「よかったらなんだけど、これからもたまに一緒に食べない?」と遠慮がちに聞いてきた。
大きな体をしてるくせに小動物のような可愛らしさにまたきゅんとする。
あ、これきゅんポイント貯まったな。
なんて呑気なこと考えながら実は脳内鼻血だらけだ。
「もちろんです!」と爆発してる腐った心情を悟られないように平然を装って笑顔で返事をした。
NJ「! ありがとう!じゃあまた今度ね!」
「はい!」
たったっと去っていく彼の後ろ姿を見ながらにやける口角を抑えた。
1人になったベンチでパネルを開く。
きゅんボックスをタップすると、ナムジュン先輩やユンギオッパの名前が並んだ。
なんとなくユンギオッパの名前をタップする。
《ミンユンギ…2きゅんポイント》
「えっ、貯まってる」
いつのまにか貯まってたユンギオッパのきゅんポイント。
……あれか、頭撫でられた時か。
思い出してかぁっと赤くなった。
あんなんで1ポイント貯まってんならナムジュン先輩は…と震える指先でナムジュン先輩の名前をタップすると、もうめちゃくちゃ驚いた。
私ってこんなにも単純なのかと思い知らされた。
「に、28きゅんポイント…?」
たしかに可愛かったしカッコよかったしきゅんきゅんしたけど。
いくらなんでも28は単純すぎないか。私ってそんなにイケメンに免疫なかった?逆に悲しくなる。
もう少しイケメンに慣れよう…そう思いながらパネルを閉じ、重いのか軽いのかよく分からない足取りで教室へと戻っていった。
.
469人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みんしう(プロフ) - PRINさん» 完全お先真っ暗なお話なんですねこのお話(*゚∀゚*)落ちが全く見えないww 亀更新頑張ります! (2019年3月30日 10時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
PRIN(プロフ) - 待ってください。お話の展開最高すぎてすき過ぎてやばいっす。私もこのゲーム欲しいですw。更新楽しみにしてます!!頑張ってください (2019年3月24日 15時) (レス) id: 05bfb87d4c (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - あやテテさん» 怖い不良のテテが書きたかったんです。笑 更新とろくてごめんなさい!m(_ _)m 追いかけて届ける了解です (2019年3月22日 14時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - 花撫さん» 了解です(*゚∀゚*) (2019年3月22日 14時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - モモさん» 了解です! (2019年3月22日 14時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みんしう | 作成日時:2019年1月13日 19時