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「A!いい加減起きなさい!」

「……え?」





耳にタコができるくらい聞き慣れた母の声で目を覚ました。

きょろきょろ辺りを見渡すけどおかしな所はない。


…やっぱりさっきのは夢だったのか?


まだ感触が残っている自分の指先を見ていると、お母さんの怒鳴り声が響いてきたから慌てて飛び起き下に降りた。

「おはよ〜」といつものリビングに入る。





「あんたいい加減自分で起きなさいよ!」

「だって眠いんだもん…」

「夜遅くまで携帯ばっか触ってるからでしょ!」

「昨日は早く寝たし」

「口じゃなくて手を動かしなさい!」





朝から騒々しいお母さんはダイニングテーブルにご飯とキムチを置いて「食べたらシンクに戻しといて!」と今度は弟を起こしに行った。

「はーい」と適当に返事して顔を洗いに行く。

着替えてご飯食べて髪の毛セットして。

ひと通り準備が終わって携帯をいじっていれば、ぴこんっとメールが届いた。

受信ボックスをタップすれば、視界に見覚えのある3Dパネルが浮かび上がり、思わず「…は?」と声が漏れる。

ちょうど弟がリビングに入ってきた。

とっさに隠そうとしたけど一足遅く、「姉ちゃんおはよ」と小学生のくせにマセてる弟が私を横目に声をかけた。





「…姉ちゃんおはよって」

「っえ、あ、ああっ!うん!おはよ!」

「…なにお前まだ寝ぼけてんの?やっぱり実はババアなんじゃねえの?」

「殺されたいのお前」





ケラケラ笑う弟の頭を掴む。

パネルは私が移動するとそれに伴って一定の距離を保ちながらついてきた。

それはバッチリ弟と私の間に挟まれるように浮いているのに、弟はなにも言ってこない。


まさかとは思うけど、こいつには見えてないとか…?





「…ねえ、これ何か分かる?」

「これって?どれ」

「だからこれだって。この浮いてるやつ」

「…はあ?なに言ってんの?」

「……」





怪訝そうに私を見てそのまま洗面所に行ってしまった。


……嘘でしょ?見えないの?


可愛らしいパネルに若干の恐怖を覚えながら【 王子様リスト 】というバカらしい題名のボックスをタッチすると《0/7》という文字が並んだ。

ホームボタンらしきものをタッチするとさっきの画面に戻る。





「ちょっとAー?早く学校行きなさい、遅れるわよ」

「…はーい」





お母さんもパネルに気づかない。


……なんだろ、まだ夢の中なのかな、わたし。





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みんしう(プロフ) - PRINさん» 完全お先真っ暗なお話なんですねこのお話(*゚∀゚*)落ちが全く見えないww 亀更新頑張ります! (2019年3月30日 10時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
PRIN(プロフ) - 待ってください。お話の展開最高すぎてすき過ぎてやばいっす。私もこのゲーム欲しいですw。更新楽しみにしてます!!頑張ってください (2019年3月24日 15時) (レス) id: 05bfb87d4c (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - あやテテさん» 怖い不良のテテが書きたかったんです。笑 更新とろくてごめんなさい!m(_ _)m 追いかけて届ける了解です (2019年3月22日 14時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - 花撫さん» 了解です(*゚∀゚*) (2019年3月22日 14時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - モモさん» 了解です! (2019年3月22日 14時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みんしう | 作成日時:2019年1月13日 19時

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