恋愛シミュレーション

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「あ、あのヒョンって？これでよしってなにが？」

JK「知り合いのヒョンがこの学校の研修生してて、保健室にいたってことにしてもらった」

「…研修生？保健室？」





ぴったりとピースが当てはまった。





「あー！知り合いのヒョンってジン先生！？そんでジン先生が言ってた写真好きの1年生ってグクのことだったの！？」

JK「先輩ヒョンのこと知ってるの？」

「いや、昨日ちょっと…」





ジン先生が言ってたこの学校の一年生って、てっきり女子かと思ってたんだけど。

まさかのグクって。

たしかに写真撮るの上手だしカメラ好きなんだろうなぁって思ったけどさ……うわぁ、一緒にカメラの魅力語る夢が消えたぁ…





「…つか！ジン先生に協力してもらってもサボりに代わりはないじゃん！ど、どうしよう…！」





そうだ。今は落ち込んでる場合じゃない。

ガバッと頭をあげれば「だから早く保健室行きましょうよ。寝てたって言えばどうにでもなるし」と軽い感じで言われた。


…おい全校生徒、ほんとにこいつ生徒会でいいの。

誰だよこいつに票入れたやつ。



グクに手を引かれて屋上から出た。

人気が少ない廊下をコソコソ走って保健室へと駆け込む。偶然にもおばちゃん先生は出張でいなかった。

昨日ぶりのジン先生に「ふたりともいらっしゃい」と微笑まれた。





「せ、先生、協力なんてしてもらっていいんですか？研修生なんでしょ？」

JN「大丈夫大丈夫、今日ずっと先生いないし」

「…あなた本当に教員目指してます？」

JN「失礼な！目指してるよ！」





グクもジン先生も揃いも揃ってイケメンが悪いことして。

イケメンじゃなかったらほんとにチクってたからな。





HS「先生怪我したー…ってあれ！？Aちゃん！？行方不明なんじゃなかったの！？」

「ゆ、行方不明！？」





ジャージ姿で腕を抑えて入ってきたホソク先輩。

ジン先生の処置を受けてもらいながら訳を聞くとどうやらサランが「Aがいないー！！」ってバカ騒ぎしたらしくて。

学校で軽くパニックが起こっているらしい。





HS「そんで学校のアイドルチョンジョングクまでいなくなってるから実は付き合ってんじゃねーか、今密会してんじゃねーかって噂たってるよ」

「な、なにそれ…！最悪…！」

JK「ええ！嬉しい！じゃあ先輩これで明日から堂々とイチャイチャ出来ますね！」

「付き合ってないでしょ！」





ほんとにグクは都合のいい頭してる。





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