恋愛シミュレーション

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ぴこんっ


枕元でメールの着信音が響いた。

こんな朝からふざけんなと落ち掛ける瞼をこすって画面をタップする。





《イAさんおはようございます！ようこそ【 私の花園ライフはぷにんぐ!! 】へ！》

「………………は？」





突然と視界に広がった3Dパネル。

なにかのテレビで見たスクリーンも無いのに空中に映像が浮かんでいるアレ。


……寝ぼけているのか。


回らない頭を休ませようと布団に潜ればまたぴこんっと音がなった。

ビクッと肩が震え、恐る恐るパネルを見れば《必ず読んでください》などと訳分からない文が増えている。

ため息をつき、どうせ夢だと割り切ってそれをタッチすればまた細かい文字がパネルに並んだ。

空中なのに感覚がある不思議なパネルだ。





「《貴方は最先端技術を採用したシミュレーションゲームの》…あー。無理、飛ばそう」





つい癖で、その長い注意書きみたいなのを一気にスクロールで飛ばす。

1番下にあった同意の枠にチェックを入れて次へ進んだ。


夢にしてはリアルだなぁ…すごいや。


なんてただただ感心していると《それでは行ってらっしゃい!!》と可愛らしい字体がパネルに現れ、ふっと眠気が襲ってきた。

いつもとなにかが違う、そう違和感を感じながらも、眠気に逆らえずそのまま瞼を閉じた。





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