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名前が出てこなくてパニクる私に関係なく、先輩は私の手を引きながらぷんすかと怒った。
HS「もう!今日はAちゃんダンス部のとこ来るって言ってたじゃん!」
「えっ!う、嘘…」
HS「ほんと!」
身に覚えのない約束にびくりと肩が揺れる。
そのまま手を引かれてダンス部専用のホールに連れ込まれた。
「ここ一軍メンバーね」と連れてこられた場所には先ほどのパクジミンもいて。
私に気づいたらしい彼は「A!」と名前を呼んで嬉しそうに「さっきぶり」と微笑んだ。
HS「さっき?なんかあったの?」
JM「地球儀いっぱい抱えてたから手伝ってあげてたんですよ」
「あ、は、はいそうなんです」
HS「へぇ〜」
ダンス部の先輩後輩だった、という意外な関係性に少しびっくりした。
どっちもあんまり踊れなさそう…とか、かなーり失礼なこと考えながら相槌を打つ。
撮るって言っても踊ってくれなきゃ撮れない訳で、そんな私に気を使ってくれた2人が「今から踊るね」と声をかけてくれた。
パクジミンは去り際にぽんっと頭なんか撫でちゃって。
これだからイケメンは困る。
スピーカーから音楽が流れると同時に彼らの表情が変わった。
なんていうか、ダンス全然知らない私が言えることじゃないけどすっごくかっこいい。
ぼーっと目的を忘れかけていて、慌ててカメラを向けた。
「……かっこいい…」
本当にその一言しか出てこなくて。
レンズ越しに目があった2人に少しどきりと胸が跳ねた。
…あ、これ胸きゅんポイント貯まったかも。
なんてバカらしいこと考えてるうちに音楽が止まった。
息を切らしながら「どう!?」と近づいて来る先輩にグーサインを向ける。
嬉しそうに笑う先輩にまたきゅんとした。
「本当にかっこよかったです。なんであんな綺麗に体が動くのか…」
HS「んふふ、ありがと」
JM「ねね!A写真見せてよ!」
「えっ!?い、いや…それはちょっと…」
JM「えー!おねがーい!」
手を合わせてちらりと私の顔を見るパクジミン。
…くそぅ、こいつあざとすぎないか。
王子様とかどうとか関係なくめちゃくちゃモテるんじゃないの。
そのキラキラ視線に負けて不本意ながらもカメラを差し出した。
おぉ〜と声をあげる2人に恥ずかしくなる。
スポーツほど分かりやすくはないけど、写真にも実力ってものがあるからなんだか照れ臭くなった。
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みんしう(プロフ) - PRINさん» 完全お先真っ暗なお話なんですねこのお話(*゚∀゚*)落ちが全く見えないww 亀更新頑張ります! (2019年3月30日 10時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
PRIN(プロフ) - 待ってください。お話の展開最高すぎてすき過ぎてやばいっす。私もこのゲーム欲しいですw。更新楽しみにしてます!!頑張ってください (2019年3月24日 15時) (レス) id: 05bfb87d4c (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - あやテテさん» 怖い不良のテテが書きたかったんです。笑 更新とろくてごめんなさい!m(_ _)m 追いかけて届ける了解です (2019年3月22日 14時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - 花撫さん» 了解です(*゚∀゚*) (2019年3月22日 14時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
みんしう(プロフ) - モモさん» 了解です! (2019年3月22日 14時) (レス) id: f1dc7e6a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんしう | 作成日時:2019年1月13日 19時