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ドアの元に辿り着き
コーヒーを持ったままドアを閉め
外に出て数回瞬きをして
後ろを振り返ったが…
特に変わった様子はなく
ごく普通の警察署だった。
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「ない…そんな…」
そう声を漏らしたのは
先程不思議な空間に停車した電車から降りてきた女性。
なにか落し物をしたのか、探している様子。
「まずい……」
そう呟いて数歩歩くと…
チャリン
なにかを踏んだのか鈴の音がした。
下を向くと
綺麗な銀色に光るストラップが落ちていた。
女性はそのストラップを訝しげに見つめたあと
「とにかく、すぐ取り返さなきゃ」
そう呟やき、どこかへまた走っていった。
これまたまだ知るはずもなかった。
この女性が今後、良太郎と1人の少女と大きく関わることになるなんて…
誰も、まだ知らない。
そしてその女性と入れ替わりで
先程良太郎を殴った連中の男が
なにかを探していた。
男「くっそ……」
そこに階段を降りてきた警官が現れた。
男「おじさん、このへんにさ"キーホルダー"落ちてなかった？"鈴"の着いたやつ」
警官「いや…あぁ、落し物って言ってきた子がいたけどよくわかんないうちに帰っちゃったな」
男「帰った？どんなやつ？」
警官「あー…"赤いマフラー"してたかな」
落し物を届けに来た人物は…
赤いマフラーを身につけていた。
男「赤いマフラー…？」
その言葉を反覆したとき
男はある人物を思い出す。
それは…
あの時殴った、赤いマフラーを巻いた男。
野上良太郎。
良太郎のことを思い出した。
何を思ったのか男は走り出してどこかへ行ってしまった。
その男性の元に
黄色い変な光がつきまとい始めた。
そして男の体内に入っていった。
これがのちのち、大変なことを引き起こすことになる。
バサッと大量に砂が落ちる。
男「なんだよこれ…！」
突然の出来事に男は驚いた。
そして砂が怪物の形になり
「お前の望みを言え…お前の望みを叶えてやろう…たった1つ…」
それと同時刻
黄色い光がとある場所に現れる。
現れた先は…
自転車修理店からでてきた良太郎。
良太郎「やっぱり錯覚だよな…あんなことあるわけが…」
どうやら先程自転車を壊したらしく
修理に出していたようだ。
その光は良太郎の元をグルグルと回って
砂になったかと思えば、形を形成した。
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ちあ(プロフ) - 横峯俊さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2019年12月8日 21時) (
レス) id: ea1ceb8449 (このIDを非表示/違反報告)
横峯俊(プロフ) - 初見です！こんなに電王の本編を丁寧になぞってある作品初めて見ました！シリーズ通して応援させていただきます！ (2019年12月8日 19時) (レス) id: c8474ba40d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあ x他1人 | 作成日時：2019年10月19日 11時
