本丸、再び。 その1 ページ6
清光と話してから2週間以上が経った。もしかしてあれは二次創作でよく見るトリップってやつだったのか？と何度か思いはしたけれど、それから一度も本丸に行く夢は見ていないから真偽の確かめようがない。
それから、ハンカチも未だに見つからない。本当にどこへ置いたんだろう、鞄の中にも箪笥の中にも見当たらないものだから困ってしまった。数年前に友人から貰った誕生日プレゼントの品だから、まさか失くしはしないだろうしなぁ……。
｢ねえ清光、まさか君が持ってたりしないよね？｣
話しかけてみたところで返ってくるのは沈黙だけで。なんだかちょっぴり虚しくなって、おもむろに編成画面を開く。
今日はどうしようかな、と考えながらすっすと指を動かす。直近に迫ったイベントは無いし、それならやっぱりレベリングか。それとも江戸城下ぐるぐるして亀甲さんを探すか。貞宗派は弟達は揃ったのに長兄だけが来ないのである。
ちなみに明石は来た。2週間前、ちょうど例の夢を見た日に鍛刀で来た。っていうか出陣前に回した3時間が明石だった。今は来派二人に囲われて元気にレベリング中だ。
……いや、思い出話をしている場合じゃない。編成を決めなくてはならない。
レベリング兼ねて亀甲さんを探そう。大丈夫。白金台より怖くない。第一部隊を一旦組み直して、隊長には清光、刀派繋がりで物吉くん、高速槍に対抗するために博多くん、貞ちゃんは極まってないからお留守番……あ、二刀開眼狙ってみようかな。ずおと宗三ちゃんの何故かやたら二刀開眼するコンビも入れて、あと一人は安心と信頼の初鍛刀小夜ちゃん！
いつもの様に刀装をセットしたら、出陣メニューをタップ。清光の声に被せるように｢出陣だー｣と呟いて、迷いなく江戸城下を選択する。
よし、よし。待ってろ亀甲さん！
＊
｢そういえば数珠さまも小烏パパも鍛刀で来たもんな……果てしなくドロップに縁がねぇ……｣
無意識に大きなため息が出る。結果はお察し、と言うやつだ。しかも小夜ちゃんが集中砲火を受けて重傷。いつもはこんなことにはならないのに何故。許すまじ時間遡行軍。許すまじ槍。
手入れ部屋に入った小夜ちゃんのアイコンを眺めていると申し訳ないやら悔しいやらで何だか泣けてきた。
それと同時に、突然視界がかすみ始める。
あっやばい、また寝落ちする。
そう思った途端に私の意識は夢の世界へ旅立ってしまった。
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ミミミ(プロフ) - こだぬきさん» ありがとうございます！こだぬきさんの元にもこだぬきさんの刀剣男士たちが訪れますよう願っております、私もいつか彼らとお話してみたいです(*´`)ゆっくり更新ですがゆるりとお待ち頂けると嬉しく思います。 (2019年5月2日 22時) (
レス) id: 8134640c57 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - はじめまして！お話読ませて頂きました！私も実際に夢でもいいから自分の刀剣達に会いたいです…(*´ω｀*)これからも応援させて頂きます！また遊びに来させて頂きます！ (2019年5月1日 16時) (レス) id: 680cc78f50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミミミ | 作成日時：2018年12月2日 16時
