目線を合わせて【N.K】 (ページ13)

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「…っ、眩し、…」

カーテンの隙間から覗く朝日で目が覚めた

あれ、いつの間に帰ってきてる…

服も着替えてる、メイクは…そのまま。

ぐるりと寝室を見回せば
昨日私が持っていたカバンがごろんと寝転がっていた

「…主任？」

昨日ご飯を食べに行って、お酒を飲んで、

「その後どうしたんだっけ…」

自分の家に帰ってきた記憶も無い
もしかして主任？
そう思ったけどそんな痕跡もなさそう。

とりあえずベッドから起き上がって
ぐしゃぐしゃになったメイクを落としながら記憶を辿ってみた

「あ！そういえば…！」

断片的に思い出した主任の手
私のケータイを取って何かやってたような。

カバンの中から飛び出ていたケータイを取り出して電源を入れると

"また明日。待ってるから"

メッセージが表示されて
いつの間にか登録されていた二宮和也、という名前が
やけに脳裏に焼きついていて

昨日の夜の記憶が、少しだけ蘇った

『… バカにも程があるわ』

『いつになったら… 』

どれもはっきりは思い出せなくて
"待ってる"の4文字が理解できない

うーんと唸っていると、
突然画面が変わって電話がかかってきた

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