二十五話 ページ27
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「喧嘩しないの。傑に決まったのなら傑。悟はそのあとね、分かった?」
睨みあっていた二人はこちらを向く。
傑は満足そうに、悟は悔しさを滲ませながらも渋々「ハイ…」と返事をした。それでよろしい!
「センセイ、私、体術だけでなくて術式も強くしたいんです…」
傑はそう僕に言う。
傑の術式は取り込んだ呪霊を操ることだったが…嗚呼
「術式ありの訓練がしたいってことだね!」
「そうです!」
「俺もそれがいい!!」
「怪我したら治します。」
全員賛成なのか!
体術だけでは物足りないのだろう。悟と傑はワクワクと、楽しみだと見てて分かる。
そんなに楽しみなら仕方がないね…やってやろうじゃあないか!
「オーケー!呪霊祓わないように気を付けるね。」
はい!と大きく返事をして、グラウンドに向かうように言った。
「俺ともやろうなセンセー!」
「はいはい。僕の攻撃は防げないだろうけどね!」
「一年前の俺とは違うから!」
「変わんないでしょ」
このやり取りに、思わず笑ってしまう。
二人は僕を見る。何でもないよと言えば、再び言い争いを始めた。争ってたんだね二人とも…
「……ふふ。これが続く、平和な世界ならいいのにね」
小さくつぶやいた言葉。どうやら二人は聞こえていなかったらしい。
「僕に術式がないことは言ったけど、術式とはまた違う能力を僕は持っているんだよ。」
あの時と同じだ。
先生になった彼と対面する。先生は変わらず笑顔だ。でも何処か儚くて、無機質。
「それは時々言っている、百発百中ですか?」
それを問えば、彼はにっこりと、きっと笑っていた。
肯定ってことで良いのだろうか…
「さぁ、始めようか。」
「ええ、よろしくお願いします、センセイ!」
彼は構えの体制をとる。私は呪霊を出し、呪具を構えた。
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Mimi(プロフ) - 333さん» ありがとうございます!助かりました(・・; (2022年11月21日 16時) (レス) id: c181aeabb1 (このIDを非表示/違反報告)
333(プロフ) - なので、作者様の日本語訳に近づけようと思うと、I work with you , we can finish it soon.私があんたと仕事をすれば私たちはそれ(仕事)をすぐに終わらせられる。これがベストだと思うんです。突然の長文失礼致しました。 (2022年11月21日 1時) (レス) id: cad7f1ee43 (このIDを非表示/違反報告)
333(プロフ) - 序幕のIfからはじまる英文なんですけど、このままだと「もしアンタがこの場所に居ていたなら、私は私の仕事をより早く終わらせるつもりだった。」になるんです。普通、Ifは未来の事柄に使うので(were ,wouldは過去を現す)未来で過去にタイムスリップしちゃうんです。 (2022年11月21日 1時) (レス) @page1 id: cad7f1ee43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mimi | 作成日時:2022年11月15日 21時