勝生勇利を見守り隊。 (ページ5)

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第2滑走ページ5

「ほら、1週間後にグランプリファイナルがあるでしょ？プレッシャーに押し潰されそうで………」

と、不安そうな顔をする勇利。

『大丈夫だよ！上手く行くって！』

そう背中を叩きながら励ましてはみるけど上手く行く気がしない。

昔からプレッシャーに弱すぎていて、自分を主張することに慣れていない。

勇利の武器は独特のリズム感と唯一無二のステップだ。

日本人が苦手とする3拍子を踊れるというのは世界で活躍するにおいて強い武器だと思う。

演技にだけ集中し、更に技術点をあげればグランプリファイナルでの金メダルも夢ではないはず。

なのに何故それが発揮できない。

「勇利、大丈夫！安心して。私がついてるから！」

「うぅ～……」

私は彼のスケートに関わるべきなのか、関わらないべきなのか、ファンとして同じスケート選手として迷う。

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1週間後のグランプリファイナル、勇利の結果は6位。

1位は、言わずもがなあの皇帝。ヴィクトル･ニキフォロフ。

それが彼のメンタルに響き、その後も良い結果を出せずに今シーズンが終わった。