8話 ページ10
『さて、そろそろ帰りますか』
いつもの3人でそろそろ帰ろうかと帰る準備をしていた時、ガラリと教室の扉がまた開かれた。
そこから顔を出したのは、青い海のような瞳をした人。……あれ！？
『お兄ちゃん！！』
kn「あーいたいた」
『え、どうしたの。何か用事？』
お兄ちゃん、元いきんときは、私の顔を見つけるや否や、ズカズカと教室へと入ってくる。
そして、私の手首をぎゅっと握ったかと思えば、これまたすたこらと先を歩いて行こうした。
『ちょ、ちょっと待って！！どうしたん！？』
kn「Aに悪い虫が着いてる気がしたから、迎えに来た。」
そう言って、ズカズカと先を歩いてしまう。ちょ、私の足が追いつかないんですけど。
私の言葉が耳に入っていないのか、きんときはさっさと先を歩き家までの道を急ぐ。
きんときに一体何があったんだ、私は至って健常なんだが。
『ちょっと、待ってって！』
私がそう言った時、きんときがぐるっと首をまわし、こちらに視線を合わせた。
驚きで硬直していると、きんときはすぅ、と大きく息を吸う。
kn「A！危ない人がいたらお兄ちゃんに教えなきゃダメでしょ！！」
『は、はぁ……？？』
きんときが何を言ってるのか分からなくて、思わず言葉が勝手に口から飛び出していった。
なんだって？？危ない人？いや、私が高校生活(2日目)のうちに危ない人なんていなかったけど……。
そんなことを考えていると、きんときは心底心配だと言いたげな視線で私をじっと見つめる。
kn「Aが嫌な目にあったらどうしようかと……」
『いや、嫌な目にあうもくそもないけどね。なんせ高校生活2日目だし。』
あ、しまった。思ったことが口から飛び出てしまった。
まぁいいか、言っている相手は自分の兄なのだし。
kn「しばらくは俺と一緒に帰ろうね。」
『いつまで子供扱いするのさ〜！！』
そんなことをこぼしてみても、きんときは聞く耳を持たず私の手をぎゅっと握ったまま家への帰路を歩いていた。
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ふぃるん(プロフ) - 華月さん» コメントありがとうございます！待たせちゃってすみません…色々忙しくて（ ; ; ）大好きって言ってもらえて嬉しいですありがとうございます！！ (2021年10月26日 7時) (
レス) id: 1a90758e7e (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 初コメ失礼します！ちょっと久しぶりの更新でほんと嬉しいです…！この作品も作者様お2人のそれぞれの作品も大好きです！これからも頑張ってください！ (2021年10月23日 21時) (レス) @page21 id: 91c51e0192 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃるん(プロフ) - 恋歌さん» では一生書いていきますね！！(嘘です)コメントありがとうございます…！ (2021年9月11日 12時) (レス) id: 0639ff7076 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - やばい！何この神作品!一生読んでられるwふぃるんさんとみゅさんマジで好きです！ (2021年9月10日 23時) (レス) id: 1374b51b68 (このIDを非表示/違反報告)
みゅ(プロフ) - 猫大好きさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2021年9月9日 19時) (レス) id: 2723ce9aa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃるん＆みゅ x他1人 | 作成日時：2021年9月6日 18時
