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3話 ページ5

……可愛いね、か。
 あんまり、というかそんなことは言われたこと無かったので、ちょっとだけ引っかかる。
 まぁ確かに変なやつなのだが、顔は嫌いじゃない。というか、イケメンに入る部類だろう。


 ……いやでも、変なやつという事実に変わりは無いのでは!?
 落ち着けA。今ならまだ絡まないという手もあるぞ。


Na「ねーAちゃんはなにか趣味とかないのー?」

『え、あ、』


 ……絡まないという手は無かったようだ。
 スマイルが残念だったな、と言いたげな微笑を浮かべながらこちらを見ていた。ぶん殴りたい。


Na「ねーねー」

『え、えっと、音楽、とかかな。』


 そう言うと、彼はぱっと効果音がつきそうな笑顔を浮かべ、私をじっと見つめた。


Na「俺も音楽好きなんだ!一緒だね!運命みたい!」

『は、はは……』


 何だこの人、ガツガツ来るな。
 正直パンダパーカーの時点でだいぶ怖い。近寄らんといて欲しい。
 でもまぁ、あと1年はこの人と過ごさなきゃいけないわけで……。
 慣れとかなきゃなぁ。
 そんなことを考えては見るものの、やっぱり無理だな。という結論しか出てこなかった。





「と、いうわけで今日は解散だ。各自家に帰るように」


 担任の先生がそう言い終えると、クラスの人達はバラバラと解散していく。
 私は、当たり前のようにシャークんとスマイルの方へ行こうとしたのだが。
 その行動は引っ張られた腕によって止められてしまった。


Na「どこ行くの?」

『えっと、その、小学校からの付き合いの子がいるからそいつらと帰ろうと……』

Na「俺と一緒に帰らね?」


 ……この人は私の話を聞いていたのだろうか。
 だから!!私は!!!アイツらと帰ろうと!!!
 そう言おうとした時、私の手はぐっ、と別の方向へ引っ張られる。


sm「こいつは俺と一緒に帰るんで」

『ちょ、スマイル』

sh「じゃーな」

『シャークんまで!』


 2人は有無を言わさず、私の手を引っ張ってそのまま玄関へと連れていかれてしまう。
 なんだかんだ助かった、と思ってしまっていたので、2人には何も言わなかった。……まぁ2人と帰りたかったしいいか。


 でも、Nakamuさんには少し申し訳ないことをしたかもな。……いやでも!無理やり引っ張ったのは彼だし!!私悪くない!


 そんなふうに自分を制し、私は2人の後を着いた。

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ふぃるん(プロフ) - 華月さん» コメントありがとうございます!待たせちゃってすみません…色々忙しくて( ; ; )大好きって言ってもらえて嬉しいですありがとうございます!! (2021年10月26日 7時) (レス) id: 1a90758e7e (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 初コメ失礼します!ちょっと久しぶりの更新でほんと嬉しいです…!この作品も作者様お2人のそれぞれの作品も大好きです!これからも頑張ってください! (2021年10月23日 21時) (レス) @page21 id: 91c51e0192 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃるん(プロフ) - 恋歌さん» では一生書いていきますね!!(嘘です)コメントありがとうございます…! (2021年9月11日 12時) (レス) id: 0639ff7076 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - やばい!何この神作品!一生読んでられるwふぃるんさんとみゅさんマジで好きです! (2021年9月10日 23時) (レス) id: 1374b51b68 (このIDを非表示/違反報告)
みゅ(プロフ) - 猫大好きさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2021年9月9日 19時) (レス) id: 2723ce9aa7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふぃるん&みゅ x他1人 | 作成日時:2021年9月6日 18時

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