3話 ページ5
……可愛いね、か。
あんまり、というかそんなことは言われたこと無かったので、ちょっとだけ引っかかる。
まぁ確かに変なやつなのだが、顔は嫌いじゃない。というか、イケメンに入る部類だろう。
……いやでも、変なやつという事実に変わりは無いのでは!?
落ち着けA。今ならまだ絡まないという手もあるぞ。
Na「ねーAちゃんはなにか趣味とかないのー?」
『え、あ、』
……絡まないという手は無かったようだ。
スマイルが残念だったな、と言いたげな微笑を浮かべながらこちらを見ていた。ぶん殴りたい。
Na「ねーねー」
『え、えっと、音楽、とかかな。』
そう言うと、彼はぱっと効果音がつきそうな笑顔を浮かべ、私をじっと見つめた。
Na「俺も音楽好きなんだ!一緒だね!運命みたい!」
『は、はは……』
何だこの人、ガツガツ来るな。
正直パンダパーカーの時点でだいぶ怖い。近寄らんといて欲しい。
でもまぁ、あと1年はこの人と過ごさなきゃいけないわけで……。
慣れとかなきゃなぁ。
そんなことを考えては見るものの、やっぱり無理だな。という結論しか出てこなかった。
*
「と、いうわけで今日は解散だ。各自家に帰るように」
担任の先生がそう言い終えると、クラスの人達はバラバラと解散していく。
私は、当たり前のようにシャークんとスマイルの方へ行こうとしたのだが。
その行動は引っ張られた腕によって止められてしまった。
Na「どこ行くの?」
『えっと、その、小学校からの付き合いの子がいるからそいつらと帰ろうと……』
Na「俺と一緒に帰らね?」
……この人は私の話を聞いていたのだろうか。
だから!!私は!!!アイツらと帰ろうと!!!
そう言おうとした時、私の手はぐっ、と別の方向へ引っ張られる。
sm「こいつは俺と一緒に帰るんで」
『ちょ、スマイル』
sh「じゃーな」
『シャークんまで!』
2人は有無を言わさず、私の手を引っ張ってそのまま玄関へと連れていかれてしまう。
なんだかんだ助かった、と思ってしまっていたので、2人には何も言わなかった。……まぁ2人と帰りたかったしいいか。
でも、Nakamuさんには少し申し訳ないことをしたかもな。……いやでも!無理やり引っ張ったのは彼だし!!私悪くない!
そんなふうに自分を制し、私は2人の後を着いた。
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ふぃるん(プロフ) - 華月さん» コメントありがとうございます!待たせちゃってすみません…色々忙しくて( ; ; )大好きって言ってもらえて嬉しいですありがとうございます!! (2021年10月26日 7時) (レス) id: 1a90758e7e (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 初コメ失礼します!ちょっと久しぶりの更新でほんと嬉しいです…!この作品も作者様お2人のそれぞれの作品も大好きです!これからも頑張ってください! (2021年10月23日 21時) (レス) @page21 id: 91c51e0192 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃるん(プロフ) - 恋歌さん» では一生書いていきますね!!(嘘です)コメントありがとうございます…! (2021年9月11日 12時) (レス) id: 0639ff7076 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - やばい!何この神作品!一生読んでられるwふぃるんさんとみゅさんマジで好きです! (2021年9月10日 23時) (レス) id: 1374b51b68 (このIDを非表示/違反報告)
みゅ(プロフ) - 猫大好きさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2021年9月9日 19時) (レス) id: 2723ce9aa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふぃるん&みゅ x他1人 | 作成日時:2021年9月6日 18時