16話 ページ18
『いや、うん。話ってものを聞いてた？』
思わず変な口調になってしまったがまぁいい。とりあえず私はこいつに聞きたい。話を聞いていたのか？？？
Na「え？うん、聞いてたよ。お兄さんが来る前に、俺と一緒に帰ろうって話でしょ？」
『ん……、んん〜？？？？？』
なんかNakamuくんの中で話が改変されている気がする。なんでだろう、おかしいなぁ。
私は確かに暫くは無理そうだって言ったはずなのに、なんでその思考になれるのかを問いたいよ。なんで？？
Na「ね、だから今日は俺と一緒に帰ろ！」
『えぁ、ぅ……うん？』
急に水色のキラキラとした瞳が近づいて来たかと思えば、ぎゅうっと握られてしまう私の両手。
そんなことされてしまえば、Nakamuくんパワーにごり押されてうん、と言う他無くなってしまうじゃないか。
『と、とりあえず、手、』
sh「手ぇ離せよ。」
Na「っ、……なぁ、痛かったんだけど。」
Nakamuくんの手が急に離されたかと思えば、どす黒いオーラを撒き散らしているシャークんが私の隣に立っていた。
シャークんにされた行為が癪に触ったのか、Nakamuくんは今までで一度も聞いたことのないような、それこそ怒りをふんだんに含んだような声を出した。
その声に気圧され、思わず「ひゅっ」と喉が音を鳴らす。
シャークんも驚いたのか、苦虫を噛み潰したような表情をしていたが、それをすぐにやめ、ぎっとNakamuくんを睨みつけた。……すごい変わりようだ。
sh「Aに軽率に触れるな。あと、今日Aは俺たちと帰るから。」
Na「はぁ？君には関係ないことでしょ。勝手に進めないでくんない？……それに、Aちゃんは今日は俺と帰るって言ってくれたもんねー！」
『えっ、え？……あ、う、うん？』
Nakamuくんの声の変わりように、思わず音ともとれるような声しか出せずにいると、シャークんが呆れたように「はぁ」とため息をついた。
sh「Aは今日俺たちと帰る。じゃーな。」
『え、ちょ、シャークん……』
シャークんはそれだけ言うと、すたこらと自分の席へ戻ってしまった。
ぽつんとその場に取り残され、思わず言葉を失ってしまう。……いやまぁ、自分の席なんですけどね。
Na「俺と帰ろうね、Aちゃん。」
『ひぇ……』
釘を刺すみたいなNakamuくんの笑顔が、酷く怖かった。
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ふぃるん(プロフ) - 華月さん» コメントありがとうございます！待たせちゃってすみません…色々忙しくて（ ; ; ）大好きって言ってもらえて嬉しいですありがとうございます！！ (2021年10月26日 7時) (
レス) id: 1a90758e7e (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 初コメ失礼します！ちょっと久しぶりの更新でほんと嬉しいです…！この作品も作者様お2人のそれぞれの作品も大好きです！これからも頑張ってください！ (2021年10月23日 21時) (レス) @page21 id: 91c51e0192 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃるん(プロフ) - 恋歌さん» では一生書いていきますね！！(嘘です)コメントありがとうございます…！ (2021年9月11日 12時) (レス) id: 0639ff7076 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - やばい！何この神作品!一生読んでられるwふぃるんさんとみゅさんマジで好きです！ (2021年9月10日 23時) (レス) id: 1374b51b68 (このIDを非表示/違反報告)
みゅ(プロフ) - 猫大好きさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2021年9月9日 19時) (レス) id: 2723ce9aa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃるん＆みゅ x他1人 | 作成日時：2021年9月6日 18時
