11話 ページ13
『はあ、行ってきます……』
昨日のことが邪魔をして、上手く寝付けなかった今日この頃。
私はいつもより早く家を出て、人気の少ない通学路を一人で歩いていた。
あー、上手く寝付けなかったから眠いなぁ。なんて考え事をしながら大きな欠伸をした時、グイッなんて効果音がつきそうに路地裏へ引っ張られる。
『へっ』
なんて間抜けな声が口をとび出て、思わず目を見開いた。
そこには体のでかい知らん人が立っていた。……いや誰？？
その人は私のことをじっと見つめていたかと思えば、元気で眩い向日葵のような笑顔を向けてきた。
Br「君、Aちゃんでしょ？」
『え"』
待って、全くもって知らない人が私の名前を知ってるんだけど、どこから漏れた？？ダークウェブ？
そんなツッコミを頭の中で考えながら、私はその人の顔をじっと見つめていた。
……いや、やっぱり記憶にない。こんな体がでかい人、一目見たら忘れるはずもないと思うんだけどなあ……。
Br「覚えてないのも仕方ないよ。だって、僕たちがこうやって対面するのは初めてだからね。」
『えっ……、じゃあなんで名前……』
Br「僕が君のこと好きだから。それじゃダメ？」
そう言って、体のでかい彼は優しくふんわりと笑う。
その優しくて可愛らしい笑みに惑わされそうになってしまうが、いや、待て。
好き！？好きって言った！？！？初対面の人に好きって言われた！！スマイルに言わなきゃ！！
『え、あ、えっと、あ！学校があるんで！！それじゃ！！』
Br「あ！ちょっとまって！って、……行っちゃった」
話していて忘れていたが、そういえば私は今学校へ向かってるんだった！そう思い出し、私は体のでかい彼に向かってそう言って背中を向けて走り出した。
本当はまだ全然時間はあったのだが、正体不明の誰かさんと話すよりかはましかな、なんて考えていた。
『っはぁ！おはよ』
sm「おはよ、ってどうした、そんなに息切らして」
はぁはぁと肩を上下させながら先に教室に着いていたスマイルに向かってそう言えば、心配そうに私を見つめるスマイル。
『ごめ、ちょっと待って、はーっ』
sm「何かあったのか？」
『いや、変な人に会っちゃってさー』
そう言って、私はスマイルにさっきあったことを全て事細かに話した。
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ふぃるん(プロフ) - 華月さん» コメントありがとうございます！待たせちゃってすみません…色々忙しくて（ ; ; ）大好きって言ってもらえて嬉しいですありがとうございます！！ (2021年10月26日 7時) (
レス) id: 1a90758e7e (このIDを非表示/違反報告)
華月 - 初コメ失礼します！ちょっと久しぶりの更新でほんと嬉しいです…！この作品も作者様お2人のそれぞれの作品も大好きです！これからも頑張ってください！ (2021年10月23日 21時) (レス) @page21 id: 91c51e0192 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃるん(プロフ) - 恋歌さん» では一生書いていきますね！！(嘘です)コメントありがとうございます…！ (2021年9月11日 12時) (レス) id: 0639ff7076 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - やばい！何この神作品!一生読んでられるwふぃるんさんとみゅさんマジで好きです！ (2021年9月10日 23時) (レス) id: 1374b51b68 (このIDを非表示/違反報告)
みゅ(プロフ) - 猫大好きさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2021年9月9日 19時) (レス) id: 2723ce9aa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃるん＆みゅ x他1人 | 作成日時：2021年9月6日 18時
