とっても優しい人ですから ページ8
｢…………｣
｢…………｣
沈 黙 。
いつも喋りだしたら止まらないのにどうしてこういう時だけ黙るんだこの子は。
長い沈黙に耐えられなくなって思わず口を開く。
｢ちょっと何か言ってよ俺かっこ悪いじゃん！｣
｢うえあああ！？ごめんなさいなんて言うのが正解なのか分からなくてっ！？｣
“ええとっ、ええとっ！”と慌てながら言葉を探すその姿はさながら小動物のよう。
｢とりあえず。俺ときんときの試合割って入ってきたりしないでね、おーけぃ？｣
｢そんなに心配しなくても止めたりしませんよぉ……｣
｢あれ、止めないんだ？
てっきり“きんとき様に意地悪しないでください〜！”って泣きついてくるかと思ったんだけど｣
｢え、私そんなんだと思われてるんですか！？｣
｢あながち間違いじゃないでしょ｣
そう言うと彼女は不服そうに顔を顰める。
…………こういう所が見てて飽きないんだよなぁ、ほんと。
｢幹部様同士の試合に割って入るほど私命知らずじゃないですもん。それに………｣
｢それに？｣
｢きんとき様は逃げたりしませんよ｣
自信満々な彼女の言葉に思わず目を見開いて、それからスマイルの言葉を思い出す。
…………あぁ、これか。スマイルが言ってたのは。
この子にとっての1番はいつだってきんときで、馬鹿みたいにきんときのこと信頼してて。
一体どこから出てくるんだその自信は。
｢…………へーぇ。そう言い切る理由は？｣
｢理由っ！？えぇと、えぇと………だってきんとき様ですから！！｣
｢理由になってないねそれ｣
｢そんなぁっ！？｣
しょぼん、と効果音がつきそうな顔で落ち込む彼女は項垂れながらも他の理由を探しているらしい。
そして暫く頭を悩ませてから“あ！”と声を上げて、キラキラとした目でこちらを見る。
｢きりやん様っ、理由思いつきましたよ！｣
｢はいはい、聞かせてもらおうじゃない｣
｢きんとき様は、きんとき様はっ……
仲間思いの、とっても優しい人ですから！だから絶対逃げたりしません！｣
｢…………そっか｣
｢そうです！｣
｢そうだね、きんとき優しいから。……優しすぎるのが難点なんだけど。
それも含めて、俺の気持ちきんときに全部ぶつけてくる。
………見ててくれる？Aちゃん｣
俺がそう言うと彼女は少し目を見開いてから、
｢もちろんです！｣
そう言って、満面の笑みで頷いた。
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あかもち - 1月11日のワイ「😭😭」続きが､､､続きが気になります､､､更新待ってます､､､ (1月11日 22時) (
レス) @page17 id: ff68a621b9 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - コメント失礼します！やっぱ何度見ても面白くて大好きです！いまだに読みにきちゃいます笑今日気づいたのですが題名って後編の実写のたった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよを元にしてますか！！違ったら少し恥ずかしいのですが…これからもずっと応援しています！ (8月3日 3時) (レス) id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 7/24に見ている私。続き楽しみにして待ってますね!! (7月24日 20時) (レス) @page17 id: 38eebacbdf (このIDを非表示/違反報告)
あかもち - 7月4日にまた見たワイ「(┬┬﹏┬┬)」 続き楽しみにしてます！！ （二回目） (7月4日 22時) (レス) @page17 id: 057b0a6fab (このIDを非表示/違反報告)
ルベルナ(プロフ) - 同じく3/30日に見てる私。続き楽しみに待ってますから！！ (2023年3月30日 0時) (レス) @page17 id: 5c3b65f0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2021年10月31日 14時
