44 ページ3
魔法は確かに便利なものだけど、一度に使いすぎると弊害もあって。
その代表例が魔法の暴走。
魔法が自分の力では制御できなくなって、従来より高めの威力で暴発してしまう。
暴走状態を元に戻すには、魔力を全部使い切らせるか、その魔法を相殺できるような魔法を同じ威力でぶつけるか。
“ロイエ”っていう暴走を少し抑えられるめちゃくちゃ貴重な魔法石をたくさん近くに置くって手もあるけど、これは多分無理。石が貴重すぎて。
魔法使い放題の闘技大会ともなれば、暴走する人の1人や2人いてもおかしくない………けど。
｢ちょっ、ちょっと待ってくださいスマイル様、暴走しちゃった人の対処私が1人でやるんですか！？｣
｢うん、頼んだ｣
｢頼んだ。じゃないですよ！そんな重大な役目荷が重いし、それに私が暴走しますってぇ………｣
｢暴走しないためのロッドだろ｣
｢それは、そうですけど………｣
ロッドは魔法の規模や力を拡大してくれる道具。
言わば、魔法専用拡声器みたいな。
スマイル様が私に渡してくれたのは、幹部様達が使ってるめちゃくちゃに高級な………それこそ私みたいな平民が触ったらぶっ殺されるような、貴重なロッド。
｢お前ならできるだろ｣
｢スマイル様の私への謎の信頼はどこから出てくるんですかぁ………｣
｢さぁな。……俺のロッド基本しまいっぱなしだから、たまには使ってやって｣
｢そこはスマイル様が使ってあげてくださいよ……｣
｢俺の魔法拡大してもそんなにいい事ないんだよ｣
｢うぅ………役に立てるようには、しますけど。あんまり無理そうだったら助けてくださいね？｣
｢わかってる｣
もう一度スマイル様のロッドに目を移す。
………幹部様が使うロッド私が使っていいの？
いや多分スマイル様的にはいいんだろうけど。
目立ちそう、だなぁ……………
貴族様にもメイドさんにも見られそう、嫌すぎる。
………リアちゃんに魔法かけてもらおうかな、そうだそれがいい。
｢そんな気負わなくていいんだけど。……まぁ、頑張れ｣
｢頑張ります………｣
ただ観戦して終わらせるつもりだったのに。
こんな重要な役目背負わせられるとか聞いてないです、ねぇ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1475人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかもち - 1月11日のワイ「😭😭」続きが､､､続きが気になります､､､更新待ってます､､､ (1月11日 22時) (
レス) @page17 id: ff68a621b9 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - コメント失礼します！やっぱ何度見ても面白くて大好きです！いまだに読みにきちゃいます笑今日気づいたのですが題名って後編の実写のたった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよを元にしてますか！！違ったら少し恥ずかしいのですが…これからもずっと応援しています！ (8月3日 3時) (レス) id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 7/24に見ている私。続き楽しみにして待ってますね!! (7月24日 20時) (レス) @page17 id: 38eebacbdf (このIDを非表示/違反報告)
あかもち - 7月4日にまた見たワイ「(┬┬﹏┬┬)」 続き楽しみにしてます！！ （二回目） (7月4日 22時) (レス) @page17 id: 057b0a6fab (このIDを非表示/違反報告)
ルベルナ(プロフ) - 同じく3/30日に見てる私。続き楽しみに待ってますから！！ (2023年3月30日 0時) (レス) @page17 id: 5c3b65f0f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2021年10月31日 14時
