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起きてこようとしたきりやん様を半ば強引に寝かしつけてシャークん様の元へ戻ると、試合はもう開始寸前だった。
選手も入場して、各々の準備を進めているみたい。
スマイル様とあたった騎士様は、緊張するでもなく観客席の同僚達と話しながらヘラヘラ笑っている。
｢ふはっ、スマイルめちゃくちゃ舐められてんじゃん｣
｢え、そうなんですか？｣
｢いくら幹部でもスマイル様なら俺でも勝てるわ、だとさ｣
｢会話聞こえてるんですか！？｣
｢いや、読唇術｣
｢読唇術！？この距離で！？｣
｢人より目はいいもんで、ね｣
そう言ってシャークん様は含みのある笑みを浮かべた。
読唇術なんて、知識としてはあるけど実際にやってのける人なんて初めて見たよぉ…………というかできないでしょ普通。なんで出来るの。
もしかしてシャークん様って私が知らないだけでスパイだったりする？？
良くも悪くも魔法に頼りきりなこのご時世、シャークん様は色々珍しいタイプの人種なのかもしれない。
さすが軍隊長様、とでも言うべきなのかなんなのか。
シャークん様はどんな魔法使うんだろ？なんて思ったけれど、とりあえず今はスマイル様の試合に集中することにする。
スマイル様はと言うと、手に持った何かの紐をクルクルと回していた。
スマイル様が回しているのは剣でもなく、銃でもなく。あれは…………
｢…………拡声器？｣
｢だな。魔力供給して使うタイプの｣
｢メ、メガホンでどうやって戦うんです……？｣
｢どうやって戦うと思う？｣
｢え"っ、あー………………か、角で殴る｣
｢えらく物理的だな｣
……わかんないじゃん、取手で殴るかもしれないじゃん。スマイル様がほんとにメガホンで人殴ったらちょっと引くけど。
相も変わらずスマイル様は紐……もとい、本来魔力を供給するための長いコードをクルクルと回して遊んでいる。
……暇なんだろうな、多分。
｢ほんとにあれで戦うんですか、スマイル様…………｣
｢そう｣
｢コードすら繋いでないメガホンで…………？？｣
｢まぁまぁ、とりあえず見ときなって｣
そう言われてスマイル様の方を見る。……と、丁度スマイル様もこちらを見ていたようで。
ぱちりと目が合う……と同時にスマイル様は笑みを浮かべる。
意地悪する時の、あの楽しそうな…………！
背筋に物凄い勢いで寒気が走った。対戦相手の人逃げて。超逃げて！！
続く (更新停止中)
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あかもち - 1月11日のワイ「😭😭」続きが､､､続きが気になります､､､更新待ってます､､､ (1月11日 22時) (
レス) @page17 id: ff68a621b9 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - コメント失礼します！やっぱ何度見ても面白くて大好きです！いまだに読みにきちゃいます笑今日気づいたのですが題名って後編の実写のたった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよを元にしてますか！！違ったら少し恥ずかしいのですが…これからもずっと応援しています！ (8月3日 3時) (レス) id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬 - 7/24に見ている私。続き楽しみにして待ってますね!! (7月24日 20時) (レス) @page17 id: 38eebacbdf (このIDを非表示/違反報告)
あかもち - 7月4日にまた見たワイ「(┬┬﹏┬┬)」 続き楽しみにしてます！！ （二回目） (7月4日 22時) (レス) @page17 id: 057b0a6fab (このIDを非表示/違反報告)
ルベルナ(プロフ) - 同じく3/30日に見てる私。続き楽しみに待ってますから！！ (2023年3月30日 0時) (レス) @page17 id: 5c3b65f0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2021年10月31日 14時
