第41話 ページ43
｢ただいま、こんのすけ｣
｢おかえりなさい、主様！話の方は………その様子じゃ、大丈夫そうですね！｣
審神者部屋で待っていたこんのすけが嬉しそうにニコニコ笑う。
私の傍に立つ一期一振さんは、こんのすけを見るとぺこりと頭を下げた。
………1mくらい離れたところに立ってるあたり、物理的な距離の他に心の距離も感じるけど、まぁそこはこれから埋めていくとして。
｢こんのすけ、具体的に聞いてなかったんだけど近侍って何やるの？｣
｢近侍はですね、近侍はー…………近侍です！！！｣
｢うんそれは知ってる｣
｢近侍は近侍なんですよ！！！！！｣
｢なんでキレ気味なの！？｣
｢うちの本丸に来た審神者が近侍なんて決めてたことありませんからね！！！分かるわけないでしょう！？！？！？｣
｢私に怒られても！！！｣
突然、髭をぴくりと動かして、こんのすけが動きを止めた。
｢え、こんのすけ？どうかした………？？｣
｢主様、政府からの通信です！｣
｢つ、通信！？｣
こんのすけが前足でチリンと鈴を鳴らす。
すると、鈴からニュっと光が出てきて、床に映像が投影される。
え、何その謎技術。怖い。
少し乱れていた映像が綺麗になると同時に、久しぶりに聞く声が部屋に響いた。
『Aちゃん、ひっさしぶりー！！
1週間くらい寝てたって聞いたけど元気？今のところ何回倒れたー？？』
｢倖さん………！！｣
『あ、後ろに一期一振がいる！ちゃんと手入れ成功してるじゃんすごいね〜！！』
相変わらず自分のペースでどんどん会話を進めるな、この人。
しかも近くに繍さんは居ないらしい。ブレーキ役ぅ……………
｢まだ手入れ終わってるの一期一振さんだけなんですけど………｣
『その辺に関してはぜーんぜん大丈夫！Aちゃんのペースでやってくれていいよ〜
あ、でも全員手入れ終わるのに一年以上かけられたら流石に困るから、そこは配慮お願いしまーす』
｢わ、わかりました｣
『で、俺Aちゃんが無事か確認したかっただけで他に特に用はないんだけど………
なんか聞いときたいこととか、今すぐ必要なものとかある？』
｢聞いときたいことや必要なもの……………｣
なんか聞いといた方がいいこと………あ。
｢倖さん、近侍って何やってもらうのが正解なんですか？｣
｢おぉ〜近侍決めたのね？見た感じ一期一振かな？｣
｢はい｣
｢えとねぇ、近侍はー…………正直俺にもよくわからんのよね！｣
………ダメだぁこれ。
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雪 - とても良かったです( ´艸｀)続きが気になります(´ｰ｀) (2020年12月26日 21時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年12月22日 21時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - このお話めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: 04eef4e4b1 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます！伸びるように祈っててください！w (2020年11月20日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白い！絶対伸びる！ (2020年11月20日 20時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月18日 23時
