第27話 ページ29
｢あの、ほんとに、1人で出来ますから……………｣
｢人手は多い方がいいでしょう？｣
｢それはそうですけど、怪我人を働かせる訳には……！！｣
｢主も、昨日倒れたばかりだろう｣
｢わ、私は元からすぐ倒れる体質みたいな感じなので大丈夫です…………！！｣
｢じゃあなおさらおひとりにする訳には行きませぬなぁ、鳴狐もそう思うでしょう？｣
｢うん、そうだね｣
｢え、あ、うぅ…………｣
さらっと言いくるめられてしまった。
怪我人に掃除の手伝いさせちゃうとか、ほんとに最低なのでは…………
｢こんのすけぇ………｣
｢ここまでやると言ってくださってるのに断るのも失礼ですよ？｣
｢うぅ…………｣
｢それに、主様だけじゃ洗濯機動かせないでしょう？｣
｢……忘れてた｣
そうだ部屋の真ん中陣取ってるんじゃん。
…どの道誰かに手伝ってもらわなきゃいけなかったんじゃん、辛……
……せめて、ちゃんと頼もう。
｢え、えぇと、それじゃぁ……お手伝い、お願いしてもよろしいでしょうか……？｣
｢はーい！｣
｢わかった｣
｢承知致しました！｣
.*.
人数の力って、凄いね。
あれから1時間も経たずに掃除が終わってしまった。
洗濯機は使えないものをずっと置いとくのもあれだから、物置に移動させてもらって。
後はただただ拭き掃除。
｢主さん、この布団もう洗っちゃいますか？｣
｢手入れ部屋の布団も一緒に洗おうと思ってて………あ、皆さんのお部屋の布団も一緒に洗いましょうか？｣
｢ややっいいのですか主殿！｣
｢はい、皆さんがよろしければ………今日は天気もいいですし、夜までには乾くと思います｣
｢……じゃあ、布団を運んでくる｣
骨喰さん達が各々の布団運んできてくれてる間に、私は手入れ部屋に移動。
｢主様、最初に言っておきますね｣
｢…なに？｣
｢前任は夜伽をさせる人でした、だから………部屋はとても汚いですし、布団なんて目も当てられません｣
｢…でも誰かが掃除しなきゃずっと汚いままだよ｣
｢主様は元々健全な女子高生なので、一応忠告でございます。
ただ、手入れ部屋の布団は別洗いの方がいいと思いますよ｣
｢わかった。桶分けるようにするね｣
そーっと手入れ部屋の襖を開いて、中を覗く。
途端に独特な匂いが鼻に来た。
｢……くさい｣
｢我慢してください主様、それも全て初代審神者のせいです｣
｢初代審神者ぁ…………｣
もし会うことがあったら1発殴りたい。そんな力ないけど。
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雪 - とても良かったです( ´艸｀)続きが気になります(´ｰ｀) (2020年12月26日 21時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年12月22日 21時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - このお話めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: 04eef4e4b1 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます！伸びるように祈っててください！w (2020年11月20日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白い！絶対伸びる！ (2020年11月20日 20時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月18日 23時
