第35話 ページ37
｢最後に霊力を込めたらおしまいなんですが…………出来ますか？主様｣
｢……うん、やるよ。
…………あぁでも倒れたらごめんなさい、ほんと｣
｢どうせやってもやらなくてもどの道倒れるでしょう？徹夜してますし｣
｢あ、やっぱり？ごめんね体力ごみなんだわぁ…………｣
｢知ってますよ。あ、最後の霊力はふんわり刀を包み込む感じでお願いしますね｣
｢なんでそんな簡単そうに言うのさ、霊力流し込むだけで難しいのに………………｣
そんなことを言いながら、霊力を込めていく。
霊力を込めれば込めるほど、意識が遠のきそうになるから、必死に意識を押しとどめる。
包み込む感じ、包み込む感じ……………………
｢……こう？｣
｢天才です、主様！｣
｢へへ、ありがと…………｣
そう言った瞬間、視界がぐるりと回った。
｢主様っ！！｣
思いっきり、畳に頭を打ち付けた。
………………これ絶対たんこぶできるな。
｢…………痛い｣
｢あぁよかった、意識はありますね！｣
｢多分……あと少ししかもたないけど…………｣
｢もう全部終わりました。寝ても大丈夫ですよ｣
｢一期一振さん起きないけど……大丈夫…………？｣
｢まだ大丈夫とは言いきれませんが…………恐らく3日くらい経てば目を覚ましますよ｣
｢私、ちゃんとやれた…………？｣
｢はい｣
｢よかった…………｣
｢後はゆっくりお休みください｣
｢ん……………………｣
意識がどんどん遠のいていく。
意識の流れに逆らわずに、ゆっくりと目を閉じた。
.＊.
気づけば、そこは病室だった。
『凛世ちゃーん！お見舞い来たよ！』
『あれ凛花ちゃん…………一人で来たの？』
『うん！お母さんにお金もらって、色々買ってきたよ！あと、新しい着替えも持ってきた！』
『…………いつもごめんね』
『なんで謝るの？』
『だって、いっぱいやることあるのに、わざわざ来てくれるから…………』
『だって、凛世ちゃん一人で病院寂しいでしょ？
それに、私も凛世ちゃんに会いたいからいいの！
あとごめんなさいは禁止！言うならありがとうにしなさいっ！』
『う、うんっ……！いつもありがとう』
『へへっ、どういたしまして！』
そう言って、私の頭をわしゃわしゃ撫でる凛花。
……小学生の頃の私達ってこんなに仲良かったんだ。
今じゃ、呼び方も変わったし、全然話もしないのに。
どうしてこうなったんだっけ………………？
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雪 - とても良かったです( ´艸｀)続きが気になります(´ｰ｀) (2020年12月26日 21時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年12月22日 21時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - このお話めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: 04eef4e4b1 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます！伸びるように祈っててください！w (2020年11月20日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白い！絶対伸びる！ (2020年11月20日 20時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月18日 23時
