第25話 ページ27
というか今気づいたけどさ。
上から覗き込まれてたら私の逃げ場ゼロじゃない？？？
お命頂戴いたす！って上から串刺しにされたら呆気なく終わるんですが？
｢主さん、出てきてくださいよ〜｣
｢ひっ、ご、ごめんなさっ………｣
｢…主様！叱られるようなことをしていたわけじゃないんですから堂々としていればいいんです！！｣
｢……なぜ主は洗濯機の中に？｣
｢おふたりの足音がすると伝えた瞬間隠れました。
あーるーじーさーまー！出てきてください！｣
いや無理です！！
洗濯機の中で殺されたら血飛び散らないしいいんじゃないでしょうかって謎思考に走り始めたよ私は！
｢あーるじさんっ！バンザイしてください、バンザーイ！｣
｢ひ、え………？｣
黒髪の子にそう言われて、戸惑いつつも反射で腕を上にあげてしまった。
その瞬間黒髪の子は私の脇に手を入れると、
｢よっと！｣
軽々と私を持ち上げた。
……………へ？持ち上げた？？？
｢うわあぁぁぁああ！？！？｣
｢主さん軽いね、ちゃんと食べなきゃダメですよー？｣
なんっ………え、その、どこにそんな力が！？
私と身長大して変わらないよね！？
というか怪我してるのにどうしてそんなに余裕そうに私を抱えるんですか！？
私そんなに軽くないよ多分！！！
黒髪の子は私を洗濯機の外にそっと降ろす。
思わずへたりこみそうになったけど、ギリギリ耐えた。頑張った。
.*.
｢昨日ぶりですね、主さん！俺らのこと覚えてますか？｣
｢えと、その説は本当にありがとうございました………｣
｢主様、仮にも審神者なんですから軽率に土下座しようとしないでください！
はい、しっかり立って！背筋を伸ばす！！｣
｢げほっ！！！｣
こんのすけに背中に蹴り入れられた。死ぬて。
ただでさえこの状況に押しつぶされて死にそうなのに……
｢あぁ、自己紹介がまだでした！俺は鯰尾藤四郎です｣
｢骨喰藤四郎だ｣
｢えと、Aです、よろしくお願いします｣
魚へんに念じるでなまずって読むんだ…ひとつ賢くなった気がする……
｢えと、おふたりはどうしてここに………？｣
｢朝餉が出来たから主さんを探してきてって燭台切さんが！｣
｢朝餉……え、私食べていいんですか？｣
｢勿論！さ、掃除はとりあえずほっぽって手洗って靴下履いたら大広間にれっつご〜！｣
｢行くぞ主｣
｢え、ちょ、まっ………！！｣
2振りに両の手を取られて、引き摺られるように洗濯場を飛び出した。
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雪 - とても良かったです( ´艸｀)続きが気になります(´ｰ｀) (2020年12月26日 21時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年12月22日 21時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - このお話めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: 04eef4e4b1 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます！伸びるように祈っててください！w (2020年11月20日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白い！絶対伸びる！ (2020年11月20日 20時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月18日 23時
