第11話 ページ13
｢到着です〜！大丈夫ですか？主様｣
｢はぁ、はぁ、これが、大丈夫に見え……ごほっ……｣
｢主様ァ！？｣
こんなに走ったの何年ぶりだろ、小三とか小四以来な気がする。
肺が息する度にヒューヒュー言ってるし脇腹痛いし喉も痛い。フルボッコだドン。
｢ちょ、きゅうけ…………｣
｢あああ新しい審神者が死んでしまうぅ！！｣
｢死なんわっ！…ごほっげほっ！！｣
｢主様ァ！？！？ひっひっふーですよ！！！｣
｢それはっ、ごほっ、子供産む時でしょうがっ！！｣
・・・
｢すー…はー…………｣
｢落ち着きましたか？主様｣
｢うん……｣
し、死ぬかと思った…割と本気で………
こんのすけに勢いよくツッコミ入れたので肺にトドメさした気がする。
｢………主様、体力ほんとにないんですね｣
｢ないです…………｣
｢せっかく霊力が有り余ってるんですから、体力向上に使ってみては？今のままでは宝の持ち腐れです｣
｢そんなことできるの…？｣
｢できますよ！………ちゃんと訓練すればですけど｣
｢ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします………｣
｢まずは刀剣男士の皆様に挨拶をしなくてはですよ、主様｣
そうだよ私ここに体力向上に来たわけじゃない。
｢………あのぉ｣
｢なんでしょう？｣
｢あれは………何？｣
私が指さした先には、門。
｢門ですよ？｣
｢いやそれはそうだけど、そうじゃなくて……
あの赤いのは………もしかして……………｣
傷だらけの門に、インクをこぼしたみたいに赤黒い跡がついてる。
｢………血です｣
で す よ ね 。
｢……な、なんでこんなところに血がついておられるのでしょうか｣
｢主様、ここは元々ブラック本丸ですよ？｣
｢………了解です察しました｣
｢ちなみに、私の案内はここまでです｣
え。
｢…………え？｣
｢いやぁ私、主様の為に早急に作らなくてはならないものがありまして｣
｢えっ…………え？？｣
｢また御用があればお呼びください、それでは！｣
そう言って、ぽんっと音を立ててこんのすけは消えた。
｢えっ、ちょ………本気で言ってる…？こんのすけ………？？｣
それから五分くらい待ってみたけど、こんのすけが帰ってくることはなかった。
……拝啓神様、これは詰みゲーかなにかでしょうか？
……………あれこれから会うのも神様なんだっけ、もう、頭こんがらがってきたよ。
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雪 - とても良かったです( ´艸｀)続きが気になります(´ｰ｀) (2020年12月26日 21時) (
レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年12月22日 21時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - このお話めっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！ (2020年12月22日 16時) (レス) id: 04eef4e4b1 (このIDを非表示/違反報告)
花梨(プロフ) - イッヌの毛さん» ありがとうございます！伸びるように祈っててください！w (2020年11月20日 23時) (レス) id: ca517f1ee4 (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白い！絶対伸びる！ (2020年11月20日 20時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らび | 作者ホームページ：
作成日時：2020年10月18日 23時
