【短編集】SSフォルダ【wrwrd】

恋愛童帝ポンコツzm(現パロ) ページ1

御堂筋 A(みどうすじ)
苗字固定
─────────

数ヶ月前、俺は新人の教育係になった。


初めは心底面倒臭いと思ったし、更にその新人が女だと聞いて余計に嫌になった。
しかし、なってしまったものは仕方がない。そう思って、色々と教えないといけない事を考えていたのだが…


｢御堂筋さん、わからんこと無いか？｣
｢大丈夫です。ありがとうございます先輩！｣


｢先輩、この書類のやり方なんですけど｣
｢あぁ、それは〜｣
｢…成程、覚えました。ありがとうございます先輩！｣


｢なぁゾムさん、御堂筋さんって別に教育係要らんのとちゃう？｣


大先生とシッマと社食で偶然会い、一言。


｢いやほんまそれな？？？｣



教えてやったことは全て1回で覚えるし、わからんことはすぐ聞いてきてメモしとるし。目立つミスはゼロ。俺の後輩マジ優秀。しかも、



｢しかも、Aちゃんって普通に可愛ええよな、なぁ、彼氏とかおんのか聞いといてや｣


｢あ？死ね大先生｣


｢え、怖。あ、狙ってる感じっすかふーん｣


｢御堂筋さんのこと気安くちゃん付けで呼んでんちゃうぞ俺でもまだ呼んだことないのに｣


｢えぇ……いや、お前教育係なんやから呼んだらええやん…｣


｢セクハラやと思われたらどうすんねん！！｣


｢……マジかゾムさん…｣



｢はー……可愛ええ、御堂筋さん、いっつもわからんことあったら俺に最初に聞きにくんねん｣


｢いや、教育係やからな｣


｢先輩って呼ぶのも俺だけやし……｣


｢うん、教育係やしな｣


｢……俺の事好きなのでは？｣



｢いや、ちゃうやろ｣
｢ゾムさんそれはやばい。飛躍しすぎ｣


なんやねんこいつら、2人して俺と御堂筋さんの愛の邪魔をしたいんか


｢あ、あれ御堂筋さんちゃうけ？｣
｢お、ほんまや、今日も可愛ええな、何食うんやろ｣


｢！！｣

〃→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す