鷹の俊足戦士を追いかけて

獅子の俊足戦士 ページ40

この間、財布を拾ったお礼にとネコさんに食事に誘われた。
さすがに２人だけではと思い、意を決してネコさんに付き合ってる人がいるのでと伝えると


〈じゃあ、彼氏くんに許可もらうか一緒にきてもらってよ〜俺も友達連れてくから〉


《わかりました！伝えておきます！》


佑京にその話をすると


　 「金子さん…金子侑司さん？」


　 『うん！知り合いなの？』


　 「知り合いもなにも有名な野球選手だよ！」


どうやら、西武ライオンズの選手だったようで…


　 「俺も行っていいの？」


　 『大丈夫だと思う』


こうして、佑京とネコさんのもとに向かった。


金子 「あ、Aちゃん…って隣にいるのホークスの周東佑京だよね！？」


　 「こんにちは！お会いできて嬉しいです！」


金子 「てことは、Aちゃんの彼氏？」


　 『はい、お付き合いしてます』


金子 「そうだったんだ〜、全然知らなかったな」


ネコさんの案内で席に向かうと


？ 「佑京〜、プレミアぶりか〜？でも何で佑京がここに？」


金子 「ゲン、そのやりとりさっきしたから」


　 「源田さん！お久しぶりです！」


彼に話しかけていた人は源田さんというようで
　

　 『源田さん、はじめまして周東Aです』


源田 「ゲンでいいよ〜、君が噂の佑京の妹か〜」


金子 「彼女でもあるみたいだよ」


源田 「えっ！聞いてないよ佑京！」


そこからはゲンさんの質問攻めで大変だった。


　 「A、金子さんに気付かないなんて」


金子 「俺はてっきり気づいてるんだと思ってたよ」


　 『すみません、勉強不足です』


金子 「いや、別に謝らなくていいよー、今日から覚えてくれればいいから」


源田 「俺のことも覚えて〜」


　 『はい！覚えました！』


　 「今覚えられなくても、俺が盗塁王を目指す上で絶対に勝たないといけない選手だから
　 俺のこと応援してくれれば覚えるよ」


金子 「さりげなく、いちゃつかないでもらえる？」


源田 「ネコさんね〜、Aちゃんに一目惚れだったみたいだよ〜」


　 「そうなんですか？」


金子 「こらっ！ゲン、余計なこと言うなよ」


　 「Aはダメですよ！」


金子 「分かってるよ、俺は盗塁王で我慢する」


　 「盗塁王も譲りません！」


源田 「俺のこと忘れないでよ」


３人の俊足戦士との楽しい食事でした。

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