鷹の俊足戦士を追いかけて

最高の誕生日 ページ37

周東side


誕生日…Aから何かあるかな？なんて少しだけ期待していたもののAは忙しいようで
結局、なにも起こらずに夜になってしまった。

せっかくの誕生日に独りだけというのも寂しいな〜


今宮 「佑京、今日飲みに行ける？」


　 『はい！行きます！』


今宮 「誕生日なんだろ？奢ってやるよ！」


そう言って今宮さんに連れて行ってもらったのは結婚式場のような場所


今宮 「ここ、式がない日はレストランとしてやってんだってー、やべっ、車にスマホ忘れた！
　 取ってくるから先に入ってて」


　 『すみませーん、って…』


全員 「HAPPYbirthday！周東佑京ー！」


選手たちの大きな声とともに、ドレスを着たAがゆっくり歩いてくる。


　 「佑京、お誕生日おめでとう…愛してます」


顔を真っ赤にしながらブーケを差し出すA


　 『ありがとう！…俺も愛してる』


柳田 「サプライズ大成功!!」


中村 「ほんと、よかったぁ〜」


どうやら、前々から計画してくれていたみたいでみんな安堵の声を漏らしていた。


松田 「ビデオレターもあるからなー！」


和子 「佑京くんとAちゃんはここに座ってね〜」


ビデオレターには、みんなからの誕生日の祝福と
Aと付き合えたことへのお祝いの言葉があった。何人かは本心ではないだろうけど…


ビデオレターの内容はAも詳しくは知らなかったみたいで


　 「みんなにお祝いしてもらえるなんて…佑京が主役なのに」


　 『いいの、俺はみんなにAと祝福してもらえるのが一番嬉しい』


　 「佑京がいなかったら私、こんな素敵な人たちとも出会えなかったかもしれないんだね…」


うっすらとAの目には涙が浮かんでいて


上林 「あ、佑京がA泣かせてる」


甲斐 「え？なにしてんの！」


柳田 「Aちゃん大丈夫かああああ！」


今宮 「泣かせるとか…」


　 『大丈夫ですっ！皆さんと出会えて…本当に良かったです！』


和子 「私もAちゃんに出会えてよかったぁ〜、ってみんな息してる!?」


礼 「出会えて良かっただって…ワンチャンある？」


純平 「ほんと、Aちゃん可愛い」


あーもう、本当に…Aの彼氏は俺だって！
泣きながら笑うAを抱きしめて


　 「ちょっと！恥ずかしいから」


　 『Aは俺の彼女なんで』


牽制しつつ、誕生日会を楽しんだ。




　

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