鷹の俊足戦士を追いかけて

見守り隊の結成 ページ29

今宮side


今日はいつもの練習開始時間よりも早く集められた。
A組だけでなく、B組の選手もいる。
さっきから、にこにこ顔のAちゃんと佑京を見るに集められた理由はやっぱり…


監督 「え〜、いつもより早い時間に集めてしまってごめん、ですが、チームの一員である
　 A広報から大切な報告があるので聞いてください」


礼 「Aちゃんからだって〜！何かな！」


松田 「なんや！なんや！」


一気に騒がしくなる周りをよそに、Aちゃんと佑京が俺らの前に出てきて


佑京 「この度、わたくし周東佑京と周東Aはお付き合いする事になりました」


数秒間の沈黙があった。


上林 「ごめん、もう一回お願い」


　 『諦めろって、現実は変わらない』


一同 「えぇぇぇぇぇぇぇぇ！」


柳田 「いつからじゃああああ！いつからそんな仲良しに！」


甲斐 「でも、考えてみれば今まで付き合ってなかった方が謎だよな」


牧原 「佑京やるなぁ〜」


純平 「んー、遅かったかな」


甲斐野 「佑京さん、羨ましい！」


礼 「佑京、この話どこまで広めていいの？」


佑京 「チーム内でお願いしまーす！」


どうやら、２人が付き合っているというのはチーム内だけの秘密らしい。
確かに広まってもしも、Aちゃんに何かあったら大変だから俺もそれがいいと思う。
そして、俺が一番気になったのは…


　 『佑京、坂本さんには言ったのか？』


妹に対しての愛が異常とも言えるほどの溺愛っぷりを見せている坂本勇人さん
佑京は坂本さんに報告無しに付き合っていける訳もなく


佑京 「キャンプの休みの時に直接報告に行こうと思ってます」


　 『無事を祈る』


〜練習後〜


松田 「Aちゃんと佑京がとうとう付き合うのか…」


礼 「俺はまだ、諦めるつもりはないです」


上林 「俺も」


甲斐野 「俺もっす！」


　 『言っていいのかわかんないんすけど、Aちゃんに一目惚れしてたんだと思うんです』


柳田 「健太もか！？おれもじゃけぇ…奥さんには悪いと思ったけどな」


甲斐 「俺もです」


　 『佑京には悪いが若手は手を引かなくていいと思う』


柳田 「自分に素直に生きたらええ！ただし、Aちゃん泣かせたら許さん」


　 『既婚者組はAちゃんを見守り隊でも作るか』


それぞれの選択をしたのだった。

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